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こーろぎ南極記

雪と氷が埋め尽くす「白い大陸」・南極。日本人初の上陸から100年。地球温暖化や未知の自然に挑む第54次南極観測隊のサイドストーリーを同行記者がお届けする。

恵方巻(2月3日) 

2013.2.3 22:57
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昼食に出された恵方巻
昼食に出された恵方巻

 越冬交代があった2月1日を機に、53次越冬隊の方々がそれまで使っていた居室などを出られて54次越冬隊に引き継いだため、夏期間だけの隊員や同行者の居室もこれまでの「第2夏期隊員宿舎」(通称・2夏)から「第1夏期隊員宿舎」(通称・1夏)に移った。1夏には建物内に風呂・トイレがある点で2夏と大きく違う。外出することなく風呂・トイレに行ける生活とは、何と近代的なのだろう。風呂やトイレくらい設置すればいいのではないかともいう気もするが、そのような設備を持ってきたら必ず発生するのが「いつ、誰が、どうやって設置するのか」という問題だ。頼めば誰かがやってくれるわけではない。そのために南極にいる貴重な時間を使うくらいなら、暮らしがやや不自由だったとしても、少しでも長く自分の時間に充てたいというのがあるからずっとそのままなのだろうと推測する。
 引っ越しに伴い、これまで1夏だった食事も管理棟という基地主要部の建物にある食堂ですることに変わった。昼食を食べに出掛けたら、メニューは恵方巻だった。 朝、日本の家族から恵方巻を食べている写真付きのメールが送られてきて「そうか、今日は節分だったか」と思っていたところだったので、遠く離れた南極でも同じごはんを食べている気になった。具はサーモン、うなぎ、卵。日本にいるときには別に節分だからといって特別な食事をすることはないが、いちおう周りの隊員の方に向くべき方向を教えてもらった。でも「黙って食べなければならない」というのは知らず、ずっと話しながら食べた。

興梠 敬介

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