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南極のぞき穴

シドニーから日本までは直行便ではなく、香港で乗り換えで、4時間ほど時間が空いた。  航空会社のラウンジに入ることができるという同行者の岡田さんにコバンザメのようにくっついていき、高級感あふれる空間で

風の歌を聴く会

2017.3.2 14:37
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映画『南極料理人』を登場人物と一緒に見る会。
映画『南極料理人』を登場人物と一緒に見る会。

 

ここのところ、「しらせ」のあちこちで夜な夜な文化的な交流会が行われている。
 僕が知っているだけでも昨夜とその前の晩に以下のふたつが行われた。

 ひとつは「風の歌を聴く会」。
 作家・村上春樹の作品について語る会で、すでに2回開催されている。
 自他共に認めるハルキストのペンギン研究チーム渡辺さん主催で、僕も村上作品を読んだことがあるという理由で参加させてもらった。
 まぁきっと最初ちょっと作品について話してあとは普通の雑談になるだろうと踏んでいたら、「ではまず、私と村上作品との出会いから話ます」と渡辺さんが切り出した。その後参加者はみなそれぞれの村上作品との出会い、好きな作品などを発表する時間が設けられ、結局最後まで村上春樹作品と、それにまつわる話で大いに盛り上がった。
 第2回では、登場人物の中で好きな女性について話したり、思い出に残っている場面について語る、あるいは当該箇所の書いてある本を持っている場合はその部分を朗読するなど、ややマニアックな領域に入りつつも、深夜にオーロラが出たという艦内放送が入るまでやはり盛り上がり続けた。

 もうひとつは、映画『南極料理人』の登場人物のモデルになった隊員の方と一緒に『南極料理人』を観る会。
 58次隊の西山さん発案で、昨夜開催された。
 映画『南極料理人』に登場する〝平林さん〟さんという大気研究者のモデルは、58次隊にも参加している平沢さんと林さんという方々。映画の中では一人の人物にデフォルメされているが、実際にはこのお二人だ。
 映画では、20年前に昭和基地よりも南に約千キロのところにある「ドームふじ」という内陸基地で、このお二人や南極料理人たちが越冬したときのことが描かれている。登場人物のモデルが目の前にいるとあって、参加者は大盛り上がり。
「トイレは実際もこんな感じでしたか?」
「本当に麻雀をやっていたんですか?」
「ブリザードはどれくらいの頻度で来ましたか?」
など、モデルのお二人は終始質問攻めにあっていた。

 観測隊には様々な分野から人が参加しており、普通に日本で生活していたらまず知り合わないであろう人たちの集まりだ。そんな人たちに一瞬で仲間意識を持たせる本や映画というのは、面白い存在だなぁと思う。

今日のしらせメシ。
今日のしらせメシ。

 

武隈周防

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