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南極のぞき穴

シドニーから日本までは直行便ではなく、香港で乗り換えで、4時間ほど時間が空いた。  航空会社のラウンジに入ることができるという同行者の岡田さんにコバンザメのようにくっついていき、高級感あふれる空間で

コウテイペンギン現る現る 

2017.2.23 18:46
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突然現れたコウテイペンギンさん
突然現れたコウテイペンギンさん

 

朝起きると快晴!
 3日間の悪天候のうっぷんを晴らすかのように、空には雲ひとつなかった。
 
 順延していた調査もようやく実施できることになり、藤嶽さん、林健太郎さん、木田くんからなる土壌などを調査するチームに同行させてもらってヘリで大陸まで行った。
 大陸の沿岸部に降りると、およそ2時間歩いて、土や水を採取する調査ポイントへ。道中、間近にそびえる雪化粧した山々をじっと見ていると、「あー、俺は今南極にいるんだ」と今更ながら思って胸が熱くなった。

 調査ポイントにはアデリーペンギンがたくさんいて、久々に見る〝雪とペンギン〟の合わせ技に心が躍ってシャッターを切っていると、突然どこからか、首元に黄色い模様のある背の高いペンギンが5羽現れた。僕は思わず、大好きな電車が目の前を通ったのを見つけた子どものように「エンペラーだ!!!!」と叫んでしまった。
 エンペラーペンギン、和訳すると「皇帝ペンギン」は、その名の通り、立ち姿が堂々としていて顔つきも鋭い。 
 昨年、昭和基地に向かっていた「しらせ」の甲板から、はるか遠くにたたずむ皇帝ペンギンを見たことはあったが、こんなにも近くで遭遇することになるとは!!
 
 実は昭和基地を去る直前、俗心にかられて、昨年流行した〝ポケットの怪物が行く〟というような名前のスマホ向けゲームを起動させてみたことがあった。そうしたら、「ストアを開いて最新バージョンに更新してください」というメッセージが出て、ゲームを始めるには至らなかった。(ちなみに、そもそも昭和基地のインターネット回線は観測用に存在しているので、私的な楽しみのために使ってはいけない。)
 そのときは少し残念に思ったが、皇帝ペンギンや雄々しい山々を目の前にすると、現実の世界にはこんなにもワクワクさせてくれる動物や風景があるんだと改めて感じた。
 
 あっという間に夕方になり、迎えにきた輸送ヘリに乗り込んで「しらせ」へ。
 
 32歳の垢だらけの心が、ちょっと洗われた一日だった。

 

こちらはアデリーペンギンさん
こちらはアデリーペンギンさん

 

雲ひとつない空と一面の雪
雲ひとつない空と一面の雪

 

そびえる雪化粧の山々
そびえる雪化粧の山々

 

武隈周防

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