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【聖火リレー アーカイブス(101)】 聖火、コロナ禍の東京に 島以外公道リレー実施せず 五輪機運醸成、つながるか

2021.7.13 12:00 共同通信
東京五輪の聖火が開催地の東京都に入り、世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場で行われたお披露目式=9日午前
東京五輪の聖火が開催地の東京都に入り、世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場で行われたお披露目式=9日午前
 東京五輪の開幕まで2週間となった9日、聖火が開催地の東京都に入り、都が世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場で、無観客のお披露目式を開いた。全国で最後となる都内の聖火リレーは、新型コロナウイルスの感染状況悪化を踏まえ、島しょ部を除き公道走行は中止。都と大会組織委員会は各地で点火セレモニーを開き、走る予定だったランナーが「トーチキス」で炎をつなぐ。
 東京大会は8日夜、首都圏会場の無観客開催が決定したばかり。異例の五輪が開幕する23日まで聖火は15日間、都内を巡るが、大会に向けた機運が盛り上がるかどうかは微妙な状況だ。
 お披露目式で、小池百合子知事は「ランナーそれぞれの思いを聖火に込めて、しっかりとつないでいただきたい」とあいさつ。第1走者の元プロテニス選手松岡修造さん(53)が「聖火が一歩踏み出す大きな力になると信じている」と話した。
 式典があった総合運動場は、1964年東京五輪でバレーボールなど複数競技の試合会場となった。一般観客の入場は認められず、近くに集まった市民による五輪開催反対の声が会場外から響いた。
 点火セレモニーは9日午後、町田市の多目的広場で開かれた。64年の前回大会で曽祖父がトーチ作りに携わった中学2年の仲川希久さん(13)=世田谷区=は「選ばれたのは運命のように感じる。五輪を裏で支えている人がいると知ってほしい」と笑顔だった。
 プロ野球や米大リーグで活躍した上原浩治さん(46)も登場し「観客がいないと選手は気持ちの持ち方が難しいと思うが、メダルを目指して頑張ってほしい」とエールを送った。
 聖火リレーは3月25日、福島県をスタートしたが、感染者数の増加を受け、公道での実施を取りやめる道府県が相次いだ。都内は浅草や銀座、渋谷のスクランブル交差点といった観光スポットをランナーが駆けるはずだった。