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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

注目集めるコルツRBテーラー パッカーズがプレーオフ進出 NFL

2021.12.23 11:05 生沢 浩 いけざわ・ひろし
11試合連続TDを記録したコルツのRBジョナサン・テーラー(28)(AP=共同)
11試合連続TDを記録したコルツのRBジョナサン・テーラー(28)(AP=共同)

 

 NFLでは再び新型コロナウイルスの影響が及び始めている。第15週は、土曜日と日曜日に予定されていた試合のうち3試合が火曜日に延期になった。

 昨年は計15試合がコロナのために延期となったが、すべて第14週以降のスケジュールが変更になったケースはなかった。

 今年はこれから感染が広がる可能性もあり、プレーオフ出場を決める大事な残りの3週間に暗い影を落としている。

 

 パッカーズがこの週で11勝目(3敗)を挙げて地区優勝を決め、プレーオフ一番乗りとなった。

 しかし、プレーオフ出場が決まっているのはいまだにパッカーズだけ。既に望みがなくなったのはベアーズ、ライオンズ、ジャガーズ、テキサンズ、ジェッツで、26チームにまだチャンスがあるという混戦模様だ。

プレーオフ進出を決めたパッカーズのエースQBアーロン・ロジャーズ(12)(AP=共同)
プレーオフ進出を決めたパッカーズのエースQBアーロン・ロジャーズ(12)(AP=共同)

 

 なかなか突出したチームが現れない今シーズンだが、現在最もホットな存在として注目されているのがコルツのRBジョナサン・テーラーだ。

 ウィスコンシン大学の出身で、昨年のドラフトで2巡指名を受けた。

 ルーキーだった昨年も15試合に出場して1169ヤードという立派な記録を残しているが、今年はさらに飛躍している。獲得距離は既に1518ヤードに達し、TDランの数は昨年より六つ多い17となった。

 昨年より試合数が1試合少ない現時点での数字。あと3試合を残しているので、1900ヤード近い距離を走り、TD数が20を超えるのも夢ではない。

 

 テーラーは第15週のペイトリオッツ戦で67ヤードの独走TDランを記録するなど勝利に貢献した。

 コルツは今季8勝目(6敗)で、同地区のタイタンズ(9勝5敗)が敗れたので逆転地区優勝に向けて大きな1勝だった。

 それだけにテーラーの存在感も一層強く感じられた。ちなみに、コルツがペイトリオッツに勝ったのは5年ぶりだ。

 

 テーラーのこのTDランは11試合連続で、同一シーズン内のものとしては2002年のプリースト・ホームズ(チーフス)、1995年のエミット・スミス(カウボーイズ)と並ぶNFL歴代3位の記録だ。

 次週のカージナルス戦でTDランを決めれば、歴代トップのジョン・リギンス(1983年、レッドスキンズ)とラデイニアン・トムリンソン(2004年、チャージャーズ)と肩を並べる。

 

 テーラーは178センチ、103キロで、日本人と変わらないサイズだ。同地区ライバルのデリック・ヘンリー(191センチ、112キロ)が体格を生かしたパワーランを見せるのとは対照的だ。

 この辺りもテーラーが注目され、人気を集める理由なのかもしれない。

生沢 浩 いけざわ・ひろし

名前 :生沢 浩 いけざわ・ひろし

プロフィール:1965年生まれ。上智大卒。英字新聞ジャパンタイムズの運動部長を経て現在は日本社会人アメリカンフットボール協会の事業部広報兼強化部国際戦略担当。大学時代のアメリカンフットボール経験を生かし、フットボールライターとしても活動。NHKーBSや日テレG+でNFL解説者を務める。大学時代のポジションはRB。日本人で初めて「Pro Football Writers of America」の会員となる。

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