注目集めるコルツRBテーラー パッカーズがプレーオフ進出 NFL

NFLでは再び新型コロナウイルスの影響が及び始めている。第15週は、土曜日と日曜日に予定されていた試合のうち3試合が火曜日に延期になった。
昨年は計15試合がコロナのために延期となったが、すべて第14週以降のスケジュールが変更になったケースはなかった。
今年はこれから感染が広がる可能性もあり、プレーオフ出場を決める大事な残りの3週間に暗い影を落としている。
パッカーズがこの週で11勝目(3敗)を挙げて地区優勝を決め、プレーオフ一番乗りとなった。
しかし、プレーオフ出場が決まっているのはいまだにパッカーズだけ。既に望みがなくなったのはベアーズ、ライオンズ、ジャガーズ、テキサンズ、ジェッツで、26チームにまだチャンスがあるという混戦模様だ。

なかなか突出したチームが現れない今シーズンだが、現在最もホットな存在として注目されているのがコルツのRBジョナサン・テーラーだ。
ウィスコンシン大学の出身で、昨年のドラフトで2巡指名を受けた。
ルーキーだった昨年も15試合に出場して1169ヤードという立派な記録を残しているが、今年はさらに飛躍している。獲得距離は既に1518ヤードに達し、TDランの数は昨年より六つ多い17となった。
昨年より試合数が1試合少ない現時点での数字。あと3試合を残しているので、1900ヤード近い距離を走り、TD数が20を超えるのも夢ではない。
テーラーは第15週のペイトリオッツ戦で67ヤードの独走TDランを記録するなど勝利に貢献した。
コルツは今季8勝目(6敗)で、同地区のタイタンズ(9勝5敗)が敗れたので逆転地区優勝に向けて大きな1勝だった。
それだけにテーラーの存在感も一層強く感じられた。ちなみに、コルツがペイトリオッツに勝ったのは5年ぶりだ。
テーラーのこのTDランは11試合連続で、同一シーズン内のものとしては2002年のプリースト・ホームズ(チーフス)、1995年のエミット・スミス(カウボーイズ)と並ぶNFL歴代3位の記録だ。
次週のカージナルス戦でTDランを決めれば、歴代トップのジョン・リギンス(1983年、レッドスキンズ)とラデイニアン・トムリンソン(2004年、チャージャーズ)と肩を並べる。
テーラーは178センチ、103キロで、日本人と変わらないサイズだ。同地区ライバルのデリック・ヘンリー(191センチ、112キロ)が体格を生かしたパワーランを見せるのとは対照的だ。
この辺りもテーラーが注目され、人気を集める理由なのかもしれない。