関学大と法大、実力拮抗で好ゲーム期待 「甲子園ボウル見どころ」

全日本大学選手権決勝の「第76回甲子園ボウル」は、12月19日に阪神甲子園球場で西日本代表の関学大(関西)と東日本代表の法大(関東)が大学日本一を懸けて対戦する。
関学大は6年連続55度目、法大は9年ぶり18度目の甲子園ボウル出場で、関学大は4年連続32度目、法大は15年ぶり6度目の優勝を目指す(引き分けを含む)。
両校は過去に7度甲子園ボウルで顔を合わせ、対戦成績は3勝3敗1分けの五分。今回も実力は拮抗していて、好ゲームが期待できる。

関学大オフェンスはRB前田、齋藤(ともに4年)を中心に、朝枝(4年)ら安定感のあるOL陣に支えられたラン攻撃で着実なゲインが見込める。
65ヤードの遠投力に正確性を備えたQB鎌田(2年)のパスも大きな武器。WRは鈴木(2年)、河原林、梅津(ともに3年)とタレントがそろっている。
QBの経験があるWR前島(2年)はRBの位置に入るなど、攻撃にバリエーションを加える存在だ。
ディフェンスは主将のDL青木、原田(ともに4年)、LB海﨑(2年)が広い守備範囲を誇る。
立命大との西日本代表決定戦でミスが目立った竹原、永嶋、宮城(いずれも4年)らDB陣は、どこまで本来の力を発揮できるかがポイントになる。
法大の攻撃陣も人材がそろっている。エースRB星野(3年)は、抜群のスピードとボディーバランスの良さが持ち味。個人技で試合の流れを変えてしまう力がある。

RBは星野だけでなくパワフルな走りをする宮下(3年)、新井(2年)とタイプの違う選手がいて、相手守備にとっては厄介な存在だ。
QB平井(3年)のパスも切れ味がある。WR小山(4年)は188センチ、工藤(3年)は186センチと長身で、確実なキャッチングで一発TDの威力を秘めている。
守備陣はDL半田、増田、藤田、山本(いずれも4年)がランストップに自信を持っている。
LB陣は山田(3年)、本田(4年)、DBは清野(4年)、川村(2年)、中川(3年)が素早い動きでインターセプトを狙う。
法大が勝てば、2017年の日大以来の関東勢の優勝となる。

ともにオフェンス力があり、試合は点の取り合いになる可能性が高い。
守備陣の出来とともに関学大の永田(4年)、法大の露峰(1年)のキッカーが、いかにFGのチャンスをものにできるかも、勝敗を左右しそうだ。(編集長・宍戸博昭)