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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

関学大と法大、実力拮抗で好ゲーム期待 「甲子園ボウル見どころ」

2021.12.17 14:14 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
立命大との西日本代表決定戦でパスを投げる関学大のQB鎌田=12月5日、大阪・ヨドコウ桜スタジアム
立命大との西日本代表決定戦でパスを投げる関学大のQB鎌田=12月5日、大阪・ヨドコウ桜スタジアム

 

 全日本大学選手権決勝の「第76回甲子園ボウル」は、12月19日に阪神甲子園球場で西日本代表の関学大(関西)と東日本代表の法大(関東)が大学日本一を懸けて対戦する。

 

 関学大は6年連続55度目、法大は9年ぶり18度目の甲子園ボウル出場で、関学大は4年連続32度目、法大は15年ぶり6度目の優勝を目指す(引き分けを含む)。

 両校は過去に7度甲子園ボウルで顔を合わせ、対戦成績は3勝3敗1分けの五分。今回も実力は拮抗していて、好ゲームが期待できる。

立命大戦の第1クオーター、先制のTDを決めた関学大RB前田(右)を祝福するRB齋藤=12月5日、ヨドコウ桜スタジアム
立命大戦の第1クオーター、先制のTDを決めた関学大RB前田(右)を祝福するRB齋藤=12月5日、ヨドコウ桜スタジアム

 

 関学大オフェンスはRB前田、齋藤(ともに4年)を中心に、朝枝(4年)ら安定感のあるOL陣に支えられたラン攻撃で着実なゲインが見込める。

 65ヤードの遠投力に正確性を備えたQB鎌田(2年)のパスも大きな武器。WRは鈴木(2年)、河原林、梅津(ともに3年)とタレントがそろっている。

 QBの経験があるWR前島(2年)はRBの位置に入るなど、攻撃にバリエーションを加える存在だ。

 

 ディフェンスは主将のDL青木、原田(ともに4年)、LB海﨑(2年)が広い守備範囲を誇る。

 立命大との西日本代表決定戦でミスが目立った竹原、永嶋、宮城(いずれも4年)らDB陣は、どこまで本来の力を発揮できるかがポイントになる。

 

 法大の攻撃陣も人材がそろっている。エースRB星野(3年)は、抜群のスピードとボディーバランスの良さが持ち味。個人技で試合の流れを変えてしまう力がある。

関東大学リーグの早大戦でボールを持って前進する法大のRB星野=11月27日、横浜スタジアム
関東大学リーグの早大戦でボールを持って前進する法大のRB星野=11月27日、横浜スタジアム

 

 RBは星野だけでなくパワフルな走りをする宮下(3年)、新井(2年)とタイプの違う選手がいて、相手守備にとっては厄介な存在だ。

 

 QB平井(3年)のパスも切れ味がある。WR小山(4年)は188センチ、工藤(3年)は186センチと長身で、確実なキャッチングで一発TDの威力を秘めている。

 

 守備陣はDL半田、増田、藤田、山本(いずれも4年)がランストップに自信を持っている。

 LB陣は山田(3年)、本田(4年)、DBは清野(4年)、川村(2年)、中川(3年)が素早い動きでインターセプトを狙う。

 法大が勝てば、2017年の日大以来の関東勢の優勝となる。

関東大学リーグの早大戦でパスを試みる法大のQB平井=11月27日、横浜スタジアム
関東大学リーグの早大戦でパスを試みる法大のQB平井=11月27日、横浜スタジアム

 

 ともにオフェンス力があり、試合は点の取り合いになる可能性が高い。

 守備陣の出来とともに関学大の永田(4年)、法大の露峰(1年)のキッカーが、いかにFGのチャンスをものにできるかも、勝敗を左右しそうだ。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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