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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

次節はいよいよ日大との大一番 頑張れ早稲田ボーイズ!

2017.10.19 11:16 中村 多聞 なかむら・たもん
10月14日にアミノバイタルフィールドで行われた中大戦で、選手の動きを見守る早大の中村多聞コーチ=撮影:seesway
10月14日にアミノバイタルフィールドで行われた中大戦で、選手の動きを見守る早大の中村多聞コーチ=撮影:seesway

 関東学生リーグ1部TOP8に所属する早稲田大学の第4節の相手は、それまでの3試合全て1ポゼッション差で終えている中央大学でした。

 攻撃はジリジリとボールを進めて、守備は踏ん張り点は取らせない。ロースコアで粘り勝ちを目論むチームです。

 昨年度は前半リードされる展開で、どうにか1点差(13―12)で競り勝ちました。今年も非常に心配でしたが、それが的中してしまいました。

 前半は0―0。第3クオーターに3点を先取するも、すぐにタッチダウンされ逆転を許しました。「オイオイ負けちゃうのかよこのまま!」という雰囲気になりましたが、残り1分40秒で何とか逆転に成功。フラフラの勝利です。いやーホントに良かった。

 次はいよいよ「日本大学フェニックス」との全勝対決です。昨年度は4位に甘んじた日大ですが、今年は前半の4試合を全て快勝していて、完全に優勝候補筆頭です。

 その昔、甲子園ボウルの常連だった時のようにリーグ戦はほぼ無失点、とまではいかないまでも、外から見れば全く危なげなく試合を運んでいるように感じます。

 昨年の早稲田―日大はリーグ最終戦でした。小雨が降る横浜スタジアムでのナイトゲームでした。

 早稲田のやることがうまくいき、27―0でシャットアウト勝ちをしました。

 日大に勝てばリーグ優勝が決まる早稲田は、勝利した後に個人賞の表彰などがあり大はしゃぎです。

 しかし、日大はその姿を見て「あいつら許さん。来年は絶対に勝つ」と心に決め、その日から2017年度の優勝を目指して1年間シャカリキに鍛錬してきているはずです。

 リーグを2連覇して脇が甘くなり、昨年度4位のチームと思って普通に戦おうとしたらサクッとやられてしまうのは目に見えています。

 じゃあどれどれと、中大戦の後に日大と日本体育大学のゲームがあるので観戦してみようと思っていたら、早稲田のベンチ横で既に練習が始まっていました。

 私語をする選手は皆無で、笑顔もなし。規律正しくやるべきことを淡々とこなし、試合前の緊張感が漂っていました。

 昔聞いた日大フェニックスはこれです。僕はフットボール関係者である前にフットボールファンですので、長い間そんなフェニックスに憧れていました。

 甲子園ボウルのテレビ放送はほとんど録画して今でもVHSのテープが残っていて、DVDとHDDにダビングしてあります。

 日大のOBを中心に結成され、ユニフォームはそっくりだった今はなき社会人チーム「三武ペガサス」に所属していたこともそうですが、やはり僕たち古いフットボールファンにとって、フェニックスというチームは特別な存在なのです。

 自分が選手時代にはこの特別なチームと対戦した経験はありませんが、コーチの端くれとして対戦できるということでワクワクします。

 まずは次節、僕が指導している選手たちがどれだけ立ち向かえるのか。あと10日ほどしかありませんが、最後の最後までシゴキまくろうと思います。

 日大戦の当日は、こちらも僕がRBを教えているXリーグのノジマ相模原がパナソニックとのリーグ最終戦で早稲田の試合会場には行けないのですが、朗報を待ちたいと思っています。

 選手たちには、これまで以上に勝利への執念を持って戦ってもらいたいですね。ガンバレ早稲田ボーイズ!

中村 多聞 なかむら・たもん

名前 :中村 多聞 なかむら・たもん

プロフィール:1969年生まれ。幼少期からNFLプレーヤーになることを夢見てアメリカンフットボールを始め、NFLヨーロッパに参戦しワールドボウル優勝を経験。日本ではパワフルな走りを生かして、アサヒ飲料チャレンジャーズの社会人2連覇の原動力となる。2000年シーズンの日本選手権(ライスボウル)では最優秀 選手賞を獲得した。河川敷、大学3部リーグからNFLまで、全てのレベルでプレーした日本でただ一人の選手。現在は東京・西麻布にあるハンバーガーショップ「ゴリゴリバーガー」の代表者。

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