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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

ジョージア首位、3位にノートルダム 米大学プレーオフランキング 

2017.11.8 12:38 丹生 恭治 にぶ・きょうじ
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オハイオ州立大QBバーレット(16)をタックルするアイオワ大LBジュウェル(AP=共同)
オハイオ州立大QBバーレット(16)をタックルするアイオワ大LBジュウェル(AP=共同)

 全米大学体育協会(NCAA)フットボール部門のボウル・サブディビジョン(FBS=旧1部A)の選手権戦出場校を決めるプレーオフランキングの最初の発表が10月末に行われた。

 これは3年前、全米から選び抜かれた最強の4校による選手権大会発足時に、併せて決められたもので、大学フットボールに関係する識者を、ランキング投票の任につけたのである。

 当時委員は13人で委員長を除く12人が投票者という構成だったが、今でも同じようなものだろう。

 AP通信の記者投票や、USAトゥデーの監督投票と同じように25校連記で順位付けをするわけだが、投票者の数からいくと1票の重みは比べものにならぬほど重い。

 10月31日に発表された1回目の選手権投票は、予想に反して南東リーグ(SEC)東地区のジョージア大が、同西地区首位のアラバマ大を押さえて1位にランクインした。

 記者投票や監督投票の独走ぶりから見て、アラバマ大の首位は動くまいとの見方は、完全に外れた。

 3位は独立校のノートルダム大が入り、4位には昨年の覇者、大西洋岸リーグ(ACC)のクレムソン大が続いた。この4校で出場校が決まるとはとても考えられず、10位、15位ぐらいまでは十分圏内とみる。

 実は本稿を書き始めてすぐ、プレーオフランキングの第2回分が発表になった。日付は11月7日。5位オクラホマ大(ビッグ12)までは初回分と同じだったが、6位以下ががらりと変わっている。

 ビッグ10のリーグ戦では、6位だったオハイオ州立大(ビッグ10)はアイオワ大に完敗して13位まで下がり、ミシガン州立大に競り負けたペンシルベニア州立大は14位へ後退した。

 代わってビッグ12でテキサス大に快勝したテキサスクリスチャン大(TCU)が二つ順位を上げて6位へ進み、ACCで全勝を続けるフロリダのマイアミ大が7位に続いた。

 以下8位に9戦全勝のウィスコンシン大(ビッグ10)、9位に8勝1敗のワシントン大(太平洋12大学)、10位にはSECの3校目として7勝2敗のオーバーン大が顔を出した。

 プレーオフの投票は12月最初の土曜日まで続き、ここで選手権戦出場の4校が決まる。選手権は年が明けてからで、2018年1月1日に開幕する。

 この日はカリフォルニア州パサディナでのローズボウルとルイジアナ州ニューオーリンズでのシュガーボウルとで準決勝が行われる。

 プレーオフランキング1位校はシュガーボウルで4位校と、2位校はローズボウルで3位校と顔を合わせる予定だ。

 そして1月8日、決勝戦がジョージア州アトランタのメルセデスベンツ・スタジアムで開かれる。

 選手権戦の紹介はここまでとし、第10週は11月3、4日を中心に米国各地で好勝負を展開した。とりわけビッグ10では前週に続いて大きな波乱が起きた。

 今回から当分、プレーオフのランキングを使うが、その6位につけていたオハイオ州立大を、15位のアイオワ大が55―24で倒す見事な白星を挙げたのだった。

 前週までリーグこそ違え同じ州のアイオワ州立大(ビッグ12)が大暴れ̪していたのが刺激になったわけでもあるまい。

 だが、この結果がビッグ10東地区の順位争いを一気に不透明にしてしまった。そのあたりから見ると、単純な大波乱では済まされない試合だった。

 細かい説明は省くが、東地区はミシガン州立大、オハイオ州立大、ミシガン大、ペンシルベニア州立大の4校が総合7勝2敗で並んだ。

 リーグ戦だけの成績ではミシガン州立大とオハイオ州立大が5勝1敗。あとの2校は4勝2敗で、

今後の成績次第で、順位がどう変わるか見当もつかない。

 一方西地区はウィスコンシン大がリーグ戦6勝0敗、総合は9戦全勝で地区首位を決めた。優勝決定戦の相手はどこか。終盤を迎えて、目が離せなくなってきた。

 さて、今週を代表するビッグゲームに戻る。前週、ペンシルベニア州立大の前半の28点をひっくり返して見せたオハイオ州立大だったが、今回その再現はならなかったというのが味噌かもしれない。

 第2Q半ばの17―17からアイオワ大に2TDを許して折り返し、第3Qには7点を追加され、さらに第4Q半ばには10点を奪われて万事休した。

 オハイオ州立大が31点もの大差で敗れたのは1994年のペンシルベニア州立大との試合以来。

 アイオワ大はオハイオ州立大戦の連敗を5で止め、対戦成績を15勝47敗3分けとした。

 アイオワ大の2年生QBネイサン・スタンリーがこの試合のヒーローで、パスを31回を投げて20回成功。225ヤード、5TDを稼ぎ出す大活躍だった。

 実はこの週は、ランク校同士の対戦が7試合もあり、どのチームにとっても気の抜けない一日だった。

 SECのランク2位のアラバマ大は19位のルイジアナ州立大を24―10で倒し、ACCではランク4位のクレムソン大が、20位のノースカロライナ州立大に38―31で競り勝ち、10位のフロリダ州のマイアミ大は13位のバージニア工科大を28-10で退けた。

 ビッグ12では5位オクラホマ大が62―52で11位のオクラホマ州立大に勝った。

 ところがビッグ10では先ほどの試合のほか、7位のペンシルベニア州立大が24位のミシガン州立大に24―27で敗れる波乱も起きている。

 ランク外のチームがランク校を破る波乱は、先ほどのアイオワ大の白星のほか、ビッグ12でウエストバージニア大が15位のアイオワ州立大を20―16で倒す番狂わせも起きている。

丹生 恭治 にぶ・きょうじ

名前 :丹生 恭治 にぶ・きょうじ

プロフィール:1934年生まれ。関西学院大学卒業後、東京新聞社で運動記者としてスタートし、1962年に共同通信社へ移籍。著書に、中学時代から関学で親しんだアメリカンフットボール生活を描いた「いざいざいざ」がある。甲子園ボウルには高校時代と合わせて6度優勝。

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