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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

日本時間10日からプレーオフ レギュラーシーズン終えたNFL

2021.1.6 12:50 生沢 浩 いけざわ・ひろし
ファルコンズ守備陣のプレッシャーをかいくぐりパスを投げるチーフスのQBマホームズ(15)(AP=共同)
ファルコンズ守備陣のプレッシャーをかいくぐりパスを投げるチーフスのQBマホームズ(15)(AP=共同)

 

 NFLは1月3日(日本時間4日)に16試合を行い、レギュラーシーズンの全日程を終えた。

 新型コロナウイルスの影響でスケジュール変更を余儀なくされた試合が10試合以上あったにもかかわらず、予定通りに17週間のスケジュールを完結することができた。これは世界のプロリーグでも稀有な成功例と言っていいだろう。

 

 全日程終了に伴い、プレーオフに出場するチームも決定した。今季からワイルドカード枠が二つ増えて、14チームが2月7日のスーパーボウル(フロリダ州タンパ)を目指すことになる。

 各カンファレンスのプレーオフ出場チームは以下の通り(丸数字はシード順位)。

 【AFC】

①チーフス(14勝2敗、西地区優勝)

②ビルズ(13勝3敗、東地区優勝)

③スティーラーズ(12勝4敗、北地区優勝)

④タイタンズ(11勝5敗、南地区優勝)

⑤レーベンズ(11勝5敗、北地区2位)

⑥ブラウンズ(11勝5敗、北地区3位)

⑦コルツ(11勝5敗、南地区2位)

 

 【NFC】

①パッカーズ(13勝3敗、北地区優勝)

②セインツ(12勝4敗、南地区優勝)

③シーホークス(12勝4敗、西地区優勝)

④ワシントンFT(7勝9敗、東地区優勝)

⑤バッカニアーズ(11勝5敗、南地区2位)

⑥ラムズ(10勝6敗、西地区2位)

⑦ベアーズ(8勝8敗、北地区2位)

 

 ブラウンズが2002年以来のプレーオフ出場を決めたほか、QBトム・ブレイディが加入したバッカニアーズも13年ぶりのポストシーズンとなる。

2002年以来のプレーオフ進出となるブラウンズのQBメイフィールド(6)(AP=共同)
2002年以来のプレーオフ進出となるブラウンズのQBメイフィールド(6)(AP=共同)

 また、ビルズは25年ぶりの地区優勝でペイトリオッツの「定位置」を奪った。2001年から19シーズンで17回の地区優勝を誇ったペイトリオッツは、12年ぶりのレギュラーシーズンでの敗退となった。

 

 ワシントン・フットボールチーム(FT)は、負け越しの成績ながら地区優勝で第4シードを獲得した。

 負け越しの地区優勝チームがプレーオフに出場するのは、2002年に現在の8地区制になってからは3例目(2010年シーホークス=7勝9敗、2014年パンサーズ=7勝8敗1分け)。

ワシントンのNFC東地区優勝の原動力となったDEヤング(99)(AP=共同)
ワシントンのNFC東地区優勝の原動力となったDEヤング(99)(AP=共同)

 

 両カンファレンスのトップシードのチーフスとパッカーズだけがプレーオフ第1週がバイウイークとなり、勝ち続ける限りホームでの試合を開催できる「ホームフィールドアドバンテージ」を持つ。

抜群の安定感でパッカーズをNFC北地区優勝に導いたQBロジャース(AP=共同)
抜群の安定感でパッカーズをNFC北地区優勝に導いたQBロジャース(AP=共同)

 

 昨年はAFC第6シードのタイタンズが第1シードのレーベンズを破り、カンファレンス決勝まで進出するという波乱があった。

 今年の下位シードで勢いがあるのは、AFCでは5連勝でシーズンを終えたレーベンズ、NFCではブレイディ率いるバッカニアーズだ。

 

 レーベンズはシーズン中盤こそ失速したものの、終盤にかけてQBラマー・ジャクソンのランが爆発的な威力を発揮し、リーグ最多勝利(14勝)を挙げた昨年に匹敵する強さを取り戻した。

 プレーオフ初戦は、1年前に苦杯をなめさせられた因縁のタイタンズとのリマッチだ。

 

 バッカニアーズは、ブレイディがオフェンスの潜在能力を存分に引き出した。プレーオフ出場経験のある選手が少ないのは懸念材料だが、それを補って余りある経験値とリーダーシップがブレイディにはある。

 今年のスーパーボウルはバッカニアーズの本拠地であるレイモンドジェームズスタジアムで行われるから、初のホームチームのスーパーボウル出場が実現する可能性が残されている。この点も注目だ。

移籍1年目でバッカニアーズをプレーオフに導いたQBブレイディ(AP=共同)
移籍1年目でバッカニアーズをプレーオフに導いたQBブレイディ(AP=共同)

 

 

 プレーオフ第1週(ワイルドカードラウンド)の日程と組み合わせは以下の通り。

 ▽1月9日(日本時間10日)

・コルツ@ビルズ

・ラムズ@シーホークス

・バッカニアーズ@ワシントンFT

 

 ▽1月10日(同11日)

・タイタンズ@レーベンズ

・ベアーズ@セインツ

・ブラウンズ@スティーラーズ

生沢 浩 いけざわ・ひろし

名前 :生沢 浩 いけざわ・ひろし

プロフィール:1965年生まれ。上智大卒。1991年にジャパンタイムズ入社。大学時代のアメリカンフットボール経験を生かし、フットボールライターとしても活動。NHKーBSや日テレG+でNFL解説者を務める。「Pro Football Writersof America」会員。

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