日本時間10日からプレーオフ レギュラーシーズン終えたNFL

NFLは1月3日(日本時間4日)に16試合を行い、レギュラーシーズンの全日程を終えた。
新型コロナウイルスの影響でスケジュール変更を余儀なくされた試合が10試合以上あったにもかかわらず、予定通りに17週間のスケジュールを完結することができた。これは世界のプロリーグでも稀有な成功例と言っていいだろう。
全日程終了に伴い、プレーオフに出場するチームも決定した。今季からワイルドカード枠が二つ増えて、14チームが2月7日のスーパーボウル(フロリダ州タンパ)を目指すことになる。
各カンファレンスのプレーオフ出場チームは以下の通り(丸数字はシード順位)。
【AFC】
①チーフス(14勝2敗、西地区優勝)
②ビルズ(13勝3敗、東地区優勝)
③スティーラーズ(12勝4敗、北地区優勝)
④タイタンズ(11勝5敗、南地区優勝)
⑤レーベンズ(11勝5敗、北地区2位)
⑥ブラウンズ(11勝5敗、北地区3位)
⑦コルツ(11勝5敗、南地区2位)
【NFC】
①パッカーズ(13勝3敗、北地区優勝)
②セインツ(12勝4敗、南地区優勝)
③シーホークス(12勝4敗、西地区優勝)
④ワシントンFT(7勝9敗、東地区優勝)
⑤バッカニアーズ(11勝5敗、南地区2位)
⑥ラムズ(10勝6敗、西地区2位)
⑦ベアーズ(8勝8敗、北地区2位)
ブラウンズが2002年以来のプレーオフ出場を決めたほか、QBトム・ブレイディが加入したバッカニアーズも13年ぶりのポストシーズンとなる。

また、ビルズは25年ぶりの地区優勝でペイトリオッツの「定位置」を奪った。2001年から19シーズンで17回の地区優勝を誇ったペイトリオッツは、12年ぶりのレギュラーシーズンでの敗退となった。
ワシントン・フットボールチーム(FT)は、負け越しの成績ながら地区優勝で第4シードを獲得した。
負け越しの地区優勝チームがプレーオフに出場するのは、2002年に現在の8地区制になってからは3例目(2010年シーホークス=7勝9敗、2014年パンサーズ=7勝8敗1分け)。

両カンファレンスのトップシードのチーフスとパッカーズだけがプレーオフ第1週がバイウイークとなり、勝ち続ける限りホームでの試合を開催できる「ホームフィールドアドバンテージ」を持つ。

昨年はAFC第6シードのタイタンズが第1シードのレーベンズを破り、カンファレンス決勝まで進出するという波乱があった。
今年の下位シードで勢いがあるのは、AFCでは5連勝でシーズンを終えたレーベンズ、NFCではブレイディ率いるバッカニアーズだ。
レーベンズはシーズン中盤こそ失速したものの、終盤にかけてQBラマー・ジャクソンのランが爆発的な威力を発揮し、リーグ最多勝利(14勝)を挙げた昨年に匹敵する強さを取り戻した。
プレーオフ初戦は、1年前に苦杯をなめさせられた因縁のタイタンズとのリマッチだ。
バッカニアーズは、ブレイディがオフェンスの潜在能力を存分に引き出した。プレーオフ出場経験のある選手が少ないのは懸念材料だが、それを補って余りある経験値とリーダーシップがブレイディにはある。
今年のスーパーボウルはバッカニアーズの本拠地であるレイモンドジェームズスタジアムで行われるから、初のホームチームのスーパーボウル出場が実現する可能性が残されている。この点も注目だ。

プレーオフ第1週(ワイルドカードラウンド)の日程と組み合わせは以下の通り。
▽1月9日(日本時間10日)
・コルツ@ビルズ
・ラムズ@シーホークス
・バッカニアーズ@ワシントンFT
▽1月10日(同11日)
・タイタンズ@レーベンズ
・ベアーズ@セインツ
・ブラウンズ@スティーラーズ