オービックが関学大破り7年ぶり8度目の優勝 第74回ライスボウル

2020年度の日本一を決める第74回日本選手権(ライスボウル)は1月3日、東京ドームに8851人の観客を入れて行われ、社会人代表のオービックが学生代表の関学大を35―18で破り、7年ぶり史上最多となる8度目の優勝を果たした。
最優秀選手には、第3クオーターに53ヤードのTDパスレシーブを記録したオービックのWR野崎貴宏、敢闘選手には第2クオーターに84ヤードの独走TDを決めた関学大のRB三宅昂輝が選ばれた。

先制したのは関学大。試合開始のキックオフのボールを奪い攻撃権を得ると、RB前田公昭の10ヤードTDランに結びつけた(TFPのキックは失敗)。
オービックは第1クオーター5分38秒に、RB望月麻樹の8ヤードTDランで7―6とし、同8分19秒にはQBジミー・ロックレイからTEホールデン・ハフへの14ヤードTDパスでリードを広げた。
後半はオービックオフェンスが本領を発揮。WR西村有斗の49ヤードTDランなどで得点し、19年ぶり2度目のライスボウル制覇を目指した関学大を突き放した。
1Q 2Q 3Q 4Q 合計
関 学 大 6 6 0 6 18
オービック 14 0 14 7 35
〈オービック・大橋誠ヘッドコーチの話〉
Xリーグの代表として、勝ててほっとしている。関学は、オンサイドキックを成功させて先制するなど、やり切る底力を感じた。(新型コロナウイルスの影響を受ける)特別なシーズンの中で、ライスボウルを開催してくださった関係者の皆さんに感謝したい。
〈関学大・大村和輝監督の話〉
前半はボールコントロールオフェンスが機能してうまくいっていたが、後半に地力の差が出た。一対一でのアジャストミスがあって、相手の攻撃を止めきれなかった。12分クオーターでもこの点差。実力差は大きく、社会人との試合は選手がけがをするリスクがある。
