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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.354

2020.12.17 15:56 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
関学大守備陣のタックルを振り切って前進する日大のWR林裕嗣選手=撮影:岡野将大
関学大守備陣のタックルを振り切って前進する日大のWR林裕嗣選手=撮影:岡野将大

 

 高校時代の仲間が、赤と青に分かれて死力を尽くす。日大と関学大のライバル対決が実現した今年の「甲子園ボウル」は、東京の佼成学園高出身者が主力として活躍した。

 日大のRB川上理宇、WR林裕嗣(ともに4年)、関学大のWR梅津一馬(2年)、DB北川太陽(3年)の4選手は、佼成学園時代に高校日本一を経験している逸材だ。

 

 梅津選手は、第1クオーターに先制のTDパスをエンドゾーンで好捕した。

 抜群のスピードで相手守備を切り裂く川上選手とエースレシーバーの林選手に、長身で守備範囲の広い北川選手が追いすがる。

 プレー終了後、元チームメート同士がひと言二言声をかけ合っているようにも見えた。

日大との甲子園ボウルで先制のTDパスをキャッチする関学大のWR梅津一馬(2)=撮影:山口雅弘
日大との甲子園ボウルで先制のTDパスをキャッチする関学大のWR梅津一馬選手(2)=撮影:山口雅弘

 

 佼成学園の小林孝至監督は日大OB。「フェニックス全盛期」のショットガン攻撃のRBとして1989、90年の甲子園ボウルで2年続けて大会の最優秀選手に選ばれている。

 

 指導者としても才能を発揮。2016年に初めて全国高校選手権決勝(クリスマスボウル)を制すと、その後3連覇を達成している。

 

 小林監督は、前述の4人の教え子を「みんな真面目で、フットボールが大好き。何事にもストイックに取り組む姿勢が素晴らしい」と絶賛する。

佼成学園高を「クリスマスボウル」に導いた小林孝至監督
佼成学園高を「クリスマスボウル」に導いた小林孝至監督

 

 佼成学園のニックネーム「LOTUS」は、お釈迦様の台座の「蓮の葉」にちなんで付けられた。

 「蓮は根がつながっていて、必ず花が咲く」という言い伝えがあるそうだ。

 LOTUSを巣立った卒業生は、それぞれが進んだ大学で開花し、アメリカンフットボールの発展に貢献している。「それが何より嬉しい」と小林監督は言う。

日大のRB川上理宇選手(30)をタックルする関学大のDB北川太陽選手(10)=撮影:岡野将大
日大のRB川上理宇選手(30)をタックルする関学大のDB北川太陽選手(10)=撮影:岡野将大

 

 佼成学園は今年も、12月26日に神戸で開催されるクリスマスボウルに、関東地区代表として出場する。

 関西地区代表は、4年前に初優勝したときに対戦した名門・関西学院である。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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