メニュー 閉じる メニュー
スポーツ

スポーツ

週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.349

2020.11.13 15:10 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
日大OB大用和宏さん(中央)の「還暦を祝う会」には、他大学出身のOBも集まった
日大OB大用和宏さん(中央)を「囲む会」には、他大学出身のOBも集まった

 

 シニア(4年)とジュニア(3年)の関係がうまくいっているチームは強い、とよく言われる。

 小欄の経験でも、大学4年時の3年には心の広い「大人(たいじん)」が多く、あらゆる面で助けられた。

 

 後輩なのであえて敬称を省いて名前を挙げると、オフェンスはQB鈴木隆之、WR大用和宏、RB黒田利明、安藤昭一、OL柿沼真一。ディフェンスはDL安村幸雄、高塚勝也、LB増渕巌、DB木村正士、小沢康宏といった優秀な選手がそろっていた。

 

 最終学年は、それまでとは比べものにならないほど責任が重くなる。

 それをサポートしてくれる1学年下のメンバーが頼もしいと、チームは目標に向かって一つになれると実感した。

 

 抜群のスピードと絶妙なコース取りで、日大史上最高のWRと評価される大用が、1年時から付けていた「25」は、今でもフェニックスのWRのエースナンバーとして代々受け継がれている。

 甘いマスクで女性ファンに人気だった彼が大手スポーツ用品メーカーに就職した際は、関西のスポーツ紙に取り上げられたと記憶している。

 

 人格者で、他大学のOB諸氏からも尊敬される元スーパースターは現在、日大のOB・OG会の副会長として現役学生の支援に奔走している。

 

 新型コロナウイルスの影響で、無観客での試合が続く関東大学リーグの模様を、ヤキモキしながらネットテレビで観戦しているという彼から届いたメールには、こう書かれていた。

 「ショットガンのオフェンスは、ディフェンスが3回で止めてくれることでリズムが生まれる。でも、1点差でも勝ちは勝ち。圧勝なんて望みません」

 

 学生時代、とりわけ下級生から慕われたわけでもなく、むしろその逆だった我が身を振り返り、今は恩返しの気持ちを込めて自慢の後輩のサポート役に徹したいと思っている。

 今回は、極めて私的な編集後記になってしまいました。読者の皆さんお許しを。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

最新記事