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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.346

2020.10.23 13:26 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
無観客で行われた関東大学リーグ1部TOP8の法大―日大=10月11日、アミノバイタルフィールド
無観客で行われた関東大学リーグ1部TOP8の法大―日大=10月11日、アミノバイタルフィールド

 

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、開催が危ぶまれた国内のシーズンが始まった。

 感染状況が深刻化すれば途中で打ち切りになる可能性もある中、各地で無観客という条件付きでリーグ戦やトーナメントを実施している。

 10月24日には、日本社会人Xリーグが開幕する。

 

 関東大学リーグの主会場である、東京・アミノバイタルフィールドは2週続けて雨だった。

 秋を飛び越えて一気に真冬のような寒さになった10月17日は、1部上位TOP8で東大が中大に逆転勝ち。1部下位BIG8から昇格した桜美林大が、3連覇を目指す早大に肉薄した。

 

 限られた試合数で好結果を出す難しさ。シーズン後半に調子を上げれば挽回の余地もあった、例年のリーグ戦とは明らかに違う。

 8校を2ブロックに分けた変則リーグ戦は、負けたら終わりとは言い切れないが、一つの敗戦で「優勝」を諦めざるを得ない残酷な現実が敗者の悔し涙ににじむ。

 

 史上初めて、8校によるトーナメントで争う関西学生リーグは、1回戦で勝った4校が準決勝に進出した。こちらは文字通りの「一発勝負」である。

 練習不足を感じさせない、関学大と立命大の強さが際立つ開幕週だった。

 

 全日本大学選手権の東日本、西日本代表決定トーナメントが行われない今季は、「甲子園ボウル」が同選手権の決勝ではなく「東西大学王座決定戦」として開催される。

 関東と関西以外の連盟に所属する大学は、目標のないシーズンとどう向き合い折り合いを付けていくのか、複雑な思いで試合に臨んでいるのではと推察する。

 

 本場米国のNFLでは、選手や関係者が新型コロナウイルスに感染し、日程の変更を余儀なくされる事態になっている。

 国内のシーズンは、来年1月3日の日本選手権(ライスボウル)で終了する。無事にそこまでたどり着くことを祈って、取材を続けたい。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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