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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.332

2020.6.12 15:55 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
夏場は多くの人でにぎわう世田谷公園
夏場は多くの人でにぎわう世田谷公園

 

 「テレワーク」なるものを初めて経験した。

 自宅で始業して終業する。〝昼休み〟には、なまった体に活を入れるために、近くの公園までウオーキング。汗をかくと、心身ともにリフレッシュする。

 

 少しずつ、かつての日常が戻りつつある。

 しばらく乗らなかった地下鉄・日比谷線には、56年ぶりに「虎ノ門ヒルズ」という新しい駅ができていた。

 

 多少車内が混んでも、通勤時間があった方が生活のリズムが作りやすいと実感した。

 記者稼業は電話やメールではなく、やはり人と会って話を聞くことが大切だ、とも思った。

 

 スポーツ界も活気を取り戻してきた。プロ野球が6月19日に開幕し、Jリーグは7月4日に再開する。

 春夏の甲子園球場での大会が、新型コロナウイルスの影響で中止になった高校野球では、春の選抜大会に出場するはずだった32校が、8月に甲子園球場で交流試合を実施するという明るいニュースもあった。

 

 秋にリーグ戦や大会が始まるアメリカンフットボールにとって、夏は「鍛錬の季節」である。

 夏場に自らを追い込む練習ができれば、秋の本番でのパフォーマンスが大きく違ってくる。

 しかし、今年はそうもいかない。ウイルス感染を避けるために、日本協会が活動のガイドラインを策定し、練習にかなり厳しい制限を設けているからだ。

 

 気をつけてはいても、どこかのチームで感染者が出た場合、試合の開催そのものが難しくなる。

 厄介で手ごわいウイルスとの闘いは悩ましく、終わりが見えない。

 

 梅雨入りした東京は、真夏のような暑さが続いている。

 住宅地を横断する緑道を歩いてたどり着いた公園内の噴水を眺めながら、マスクを外し深呼吸する。

 近くにある母校のグラウンドから、元気な声が聞こえてくるような気がした。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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