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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.328

2020.4.9 12:59 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
2018年5月の日大―関学大定期戦=アミノバイタルフィールド
2018年5月の日大―関学大定期戦=アミノバイタルフィールド

 

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、アメリカンフットボールも春の試合が相次いで中止になった。

 「緊急事態宣言」の対象地域になった東京都などの関東地区や大阪府、兵庫県などの関西地区で予定されていた高校の春季大会、大学の交流戦、定期戦は開催しない。

 

 関学大アメフト部は、5月に神戸市で行う予定だった日大との定期戦を取りやめたと4月7日に発表した。

 2018年5月に日大選手による「危険な反則タックル問題」が起こって、昨年は中止になった両校の定期戦は、再開への準備を進めていた。

 

 関学大によれば「昨年末に日大の橋詰功監督から定期戦再開の要望があり、昨シーズン終了後に部内で検討した上で再開の意思を決め、3月20日に日大側と正式に協議して双方が再開で合意した」という。

 

 しかし、関西学生連盟が4月7日付で、今春の試合を全て中止にすると発表したため、関学大と日大の2年ぶりの定期戦も開催しないことになった。

 

 半世紀以上の歴史がある「赤と青」の伝統の定期戦は、関学大が2年前の問題を受け「選手の安心、安全を担保することができない」として、昨年は開催を見合わせた。

 今回は新型コロナウイルスの影響で実現しなかったが、関学大がライバルとの定期戦の再開に踏み切ったのは、昨シーズンを含めた日大の取り組みを検証した結果、組織は改善されたと判断したからにほかならない。

 

 春のシーズンは日本ならではで、新戦力の台頭や秋のリーグ戦では実現しないカードを見る楽しみがある。しかし、現実を見据えればそんなことを言っている場合ではない。

 ウイルスとの闘いは先が見えない。今はただ、一刻も早い事態の収束を祈るしかない。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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