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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

プレーオフ進出に向け問われる戦い方 後半戦迎えるNFL

2019.11.6 11:02 生沢 浩 いけざわ・ひろし
試合中オフィシャルに抗議するペイトリオッツのQBブレイディ(AP=共同)
試合中オフィシャルに抗議するペイトリオッツのQBブレイディ(AP=共同)

 

 NFLはレギュラーシーズンの折り返し地点になる第9週を終えた。

 

 開幕から8戦全勝だったペイトリオッツ(8勝1敗)がレーベンズ(6勝2敗)に敗れ、昨年の第16週から続く連勝は13でストップした(プレーオフを含む)。これで勝ちっ放しは49ers(8勝0敗)だけとなった。

 

 

 また、ここまで勝ち星のなかったドルフィンズ(1勝7敗)はジェッツ(17敗)に勝って連敗を脱出。ブライアン・フローレスHCにとってはHCとして初勝利となった。

 

 一方、ベンガルズで初のHC職に就いたザック・テイラーHCは8連敗でまだ勝利の美酒を味わえていない。

 

 

 今季初黒星を喫したペイトリオッツは第10週にバイウイークを迎えるが、その後の4週間が重要だ。

 

 イーグルス(5勝4敗)、カウボーイズ(5勝3敗)、テキサンズ(6勝3敗)、チーフス(6勝3敗)との連戦が控えるからだ。

 

 イーグルスを除く3チームは第9週終了現在でそれぞれの地区首位だ。

 

 レーベンズではペイトリオッツらしからぬミスが多かったが、好調なチームを相手に慎重な試合運びが大切になる。

 

 

 チーフスは右膝の膝蓋骨脱臼で2試合を欠場したエースQBパット・マホームズが次戦から復帰できる見込みだ。

 

 ここまでの敗戦がすべてホームという、ややふがいない成績だが、シーズン終盤に向けて調子を上げていきたい。

サイドラインから戦況を見つめるチーフスのQBマホームズ(AP=共同)
サイドラインから戦況を見つめるチーフスのQBマホームズ(AP=共同)

 

 

 ビルズ(6勝2敗)の健闘が光る。現在レーベンズと並ぶAFC2位タイの戦績で、プレーオフを十分に狙える位置にいる。

 

 後半の戦い方次第ではペイトリオッツとAFC東地区の首位争いを演じることになる。

 

 今季は既にペイトリオッツに1敗しているが、第16週に予定されている2度目の直接対決が重要な意味を持つことになる。

 

 

 NFCはハイレベルな戦いが続く。QBドルー・ブリーズが戦列復帰したセインツ(7勝1敗)、QBアーロン・ロジャーズが好調なパッカーズ(7勝2敗)、攻守のバランスがとれたシーホークス(7勝2敗)が49ersを追う。

 

 第10週には49ersが本拠地リーバイススタジアムに同地区ライバルのシーホークスを迎える大一番が控える。NFC西地区の優勝争いのみならず、NFC全体のプレーオフ争いに大きな影響を与える試合となるだろう。

 

 

 さて、レギュラーシーズンの後半戦は言うまでもなくプレーオフの出場枠の争いが焦点となる。

 

 AFCではおそらく現在4勝5敗のチームまでチャンスがあると考えられ、11チームが6枠を争う。

 

 NFCは勝ち越しのチームだけでAFCより三つ多い9チームあり、これらの競争となるだろう。

 

 

 NFLは、12月以降に戦力のピークを迎えるチームがスーパーボウルを制するケースが多い。

 

 主力選手の故障など不測の事態が起こる可能性はあるものの、この時期にピークを持ってくる術を知っているチームはやはり強い。

 

 プレーオフ常連組のペイトリオッツ、チーフス、セインツ、シーホークスなどはその方法を熟知している。

 

 対して49ersやビルズがどのようにこの重要な時期を乗り越えていくのか。選手の能力だけではない、チーム全体としての戦い方が問われるのが後半戦だ。

タックルをかわして前進する49ersのRBブリーダ(22)(AP=共同)
タックルをかわして前進する49ersのRBブリーダ(22)(AP=共同)

 

生沢 浩 いけざわ・ひろし

名前 :生沢 浩 いけざわ・ひろし

プロフィール:1965年生まれ。上智大卒。1991年にジャパンタイムズ入社。大学時代のアメリカンフットボール経験を生かし、フットボールライターとしても活動。NHKーBSや日テレG+でNFL解説者を務める。「Pro Football Writersof America」会員。

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