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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.294

2019.7.31 15:37 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
南国の日差しを浴びながら練習場に向かう佼成学園の選手たち=佼成学園高校アメリカンフットボール部提供
南国の日差しを浴びながら練習場に向かう佼成学園の選手たち=佼成学園高校アメリカンフットボール部提供

 

 高校1年の夏、所属していたアメリカンフットボール部がハワイに遠征した。

 小学生の時、野球のリトルリーグの試合でまだ返還前の沖縄に行って以来となる、パスポートを携えての渡航だった。

 

 ハワイ島でヒロ高校とコナ高校と試合をした。控えの1年生エンド(E)に出場機会は与えられなかったが、この時の思い出は人生の宝物だ。

 

 南国特有のゆったりと流れる時間。きれいに刈り込まれた芝生のにおいは、10歳でフットボールに触れた在日米軍基地のフィールドとまったく同じだった。

 スポーツをする環境が整っているのがなんとも羨ましかった。命令系統ははっきりしているが、コーチと選手の距離が近いのが米国流なのだと感じた。

 

 ホームステイ先で同じテーブルを囲み、食事をしながら拙い英語を駆使してコミュニケーションを図る。

 現地の同世代とのフットボール以外での交流は、多感な高校生にとっては貴重な経験になる。

現地の高校生と交流する佼成学園の選手、スタッフ=佼成学園高校アメリカンフットボール部提供
現地の高校生と交流する佼成学園の選手、スタッフ=佼成学園高校アメリカンフットボール部提供

 

 中学生ぐらいまではあまり変わらない体力は、アメリカ人が高校生になって本格的に始めるウエートトレーニングで、日本人とは大きな差が出ることも知った。

 

 当時どこに行っても流れていた、カーペンターズの名曲「イエスタデイ・ワンスモア」のメロディーが耳に心地よかった。

 今となっては時効。さざ波が寄せる夜の浜辺で、監督やコーチの目を盗んで口にしたビールの味もよく覚えている。

 

 全国高校選手権で3連覇中の佼成学園(東京)が、ハワイでの合宿練習を実施した。

 春の関東大会で優勝し、強いというより負けないチームになったという印象の「ロータス」にとって、今回の遠征がもたらすメリットは計り知れない。

 

 秋の東京都大会は、9月1日に開幕する。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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