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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.291

2019.7.12 12:00 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
東京・アミノバイタルフィールドの「記者席」がら見える風景
東京・アミノバイタルフィールドの「記者席」がら見える風景

 

 関東大学リーグ戦の会場の一つである、東京・アミノバイタルフィールドのメインスタンドには「記者席」と書かれた小さなスペースがある。

 

 机が一つと椅子が三つほど置いてある。

 観客席のすぐ後ろなので、フィールドが見やすいとは言えないが、スポッター席の下にある狭い空間は、雨をしのぐ〝避難場所〟としての役目は果たしてくれる。

 

 チームカラーのTシャツなどを来た学生の保護者やファンは、選手のプレーに一喜一憂する。

 活躍した選手の親御さんは、その度に周りから祝福され嬉しそうだ。ほほえましい光景にこちらも笑顔になる。

 

 大学での活動に親の影が薄かった我が青春時代と比べると隔世の感がある。

 ビデオカメラで我が子の動きを追う。得点すれば立ち上がり、肩を組んで気持ちよさそうに校歌や応援歌を歌い上げる。

 チームと応援席が一体になる。学生スポーツの良さである。そんなときは、試合の経過より感じたままをメモに残すようにしている。

 

 ロンドン五輪終了後の2012年の夏に立ち上げた小欄「週刊TURNOVER」はこの秋、8度目のシーズンを迎える。

 お気に入りの取材ノートは、この春で10冊目を数えた。相変わらずの悪筆で、読み返すのに苦労するが、よれた字をたどると当時の様子がよみがえってくる。

 

 今季は日大が関東大学1部BIG8で再スタートを切る。関西では、今季限りでの退任が決まっている関学大の鳥内秀晃監督が最後の指揮を執る。

 

 関東、関西以外の地方リーグの優勝争いにも注目しつつ、選手や指導者だけでなく、チームを支えるスタッフや関係者にスポットライトを当てる。

関学大の主務としてチームを支える橋本典子さん=撮影:武部真
関学大の主務としてチームを支える橋本典子さん=撮影:武部真

 

 創刊当初の志をもう一度かみしめながら、アメリカンフットボールの魅力を伝えていきたい。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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