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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.289

2019.6.27 15:16 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
5月4日の日体大との試合でハドルをブレークする日大のオフェンス陣
5月4日の日体大との試合でハドルをブレークする日大のオフェンス陣

 

 名指導者に「名言」あり。

 数ある名言の中でも、アーティスティックスイミング(旧シンクロナイズドスイミング)の井村雅代さんの言葉は秀逸だ。いくつか紹介する。

 

 ・「どのタイミングを捕らえて叱るかによって、効果は大きく違ってくる。一番いいのは〝現行犯〟」

 

 ・「最終目標はメダルではない。スポーツを通じて努力することや耐えること、力を合わせることを覚えて、よりよい人間になってもらいたい。私の究極の目標はそこにある」

 

 ・「若い人の特権は、間違えても失敗してもそれが許されること。失敗ができるいい時期なのだから、どんどん間違えればいい」

 

 この春、関東では明大の充実ぶりが目を引いた。定期戦で学生王者・関学大を10年ぶりに破った。

 関東の盟主・早大にも勝って、34年ぶりの甲子園ボウル出場に期待がかかる。

 

 優秀な人材を確保するための努力を惜しまない取り組みが「古豪復活」の要因だが、見逃せないのはオフの過ごし方だ。

 明大は早大に追随するように、数年前から希望者を募って、年度末や夏のオフに被災地の福島県いわき市でボランティア活動をしている。

 

 こうした活動で培った一体感や奉仕の精神は、目に見えない形で秋の本番で威力を発揮する。チームとはそういうものだと思う。

 

 公式試合への出場資格停止処分が解除された日大の春のシーズンは、JV戦を含めて6勝1分けだった。

 関東1部BIG8からの再出発となる「フェニックス」は8月、45年ぶりに東京を離れて夏の強化合宿練習を実施する予定だ。

 

 「一番になりたいという気持ちで切磋琢磨してこそ、本当のチームワークが生まれる」

 井村さんの言葉は、どこまでも深い。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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