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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

今年もやります「タモン式渚のキャンプ」 開催地は南国「オキナワ」

2019.6.27 12:21 中村 多聞 なかむら・たもん
「渚キャンプ」では、ユニークな練習メニューが用意されている
「渚キャンプ」では、ユニークな練習メニューが用意されている

 

 昨年の7月に千葉の九十九里浜で敢行した「タモン式渚のキャンプ」は、現代の日本アメリカンフットボール界で最もタフな合宿の一つですので、参加者は「あんなもん2度と行きたくない」なんて言っていたのですが、なんと今年も開催することが決まりました!

 開催期間は7月1日から5日までです。

 今回はせっかくなのでしっかりどっぷりトレーニングができるように、行き帰りが容易な千葉ではなく「オキナワ」になりました。

 昨年度の参加者は10人で2年連続の参加は5人、新規参加者が15人。3チームから総勢20人+コーチ4人で開催します。

 

 ご存知の方も多いかと思いますが、僕は現役時代からつい最近までオキナワで暮らしていたので知人も多く土地勘もあるのです。

 ですから「シゴキ場所」はいくらでも思いつきます。昨年は急な開催だったので準備時間も2日ほどしかなく〝想定の範囲外〟のトラブルが(主に練習場所への移動にかかる時間)勃発しました。

 今回は約2カ月の準備期間がありましたので、かなり綿密にスケジュールを練ることができました。

 

 使いたい施設が「修学旅行生が来るかもしれないから予約ができなくて、その時の順番次第」といったノリで少し惑わされたりしています。

 「修学旅行が来るかどうかなんて、ホテルやねんから事前にわかるやろ!」と思いますが、そこはオキナワのしきたりに従うしかありません。

 

 昨年のメニューはこんな感じでした。

 ▽40ヤード走

 ▽ドッジボール

 ▽ビーチサッカー

 ▽砂浜800メートルランニング

 ▽砂浜クイックネスドリル

 ▽サーフィン

 ▽砂浜生身タックルフットボール

 ▽海軍特殊部隊訓練のマネ

 と、メニューだけ見ると特別に変わったものはありません。サラサラの砂浜を走るのは非常に困難で、体を自由に運べません。

 ですからとても疲れます。強い日光の下、厳しさだけは超一流の僕が見張っていますのでサボることも不可能です。

 

 今年はもちろん昨年度よりもアップグレードした濃い濃いメニューを用意しています。

 ただしフットボールの合宿ではありませんので、昼間にやったセットプレーの出来をチェックするビデオレビューや反省会は開催されません。

 鍛錬は日の出から日没まで。ですからタフガイであれば普通に夜はダウンタウンへ遊びに行くことができます。

昨年、千葉の九十九里浜で開催されたキャンプの一場面
昨年、千葉の九十九里浜で開催されたキャンプの一場面

 

 参加者にはトレーニングの種目数、場所すら一切知らされません。それぞれの時間にならなければ「次に何をいつまでするのか」がわからない仕組みです。

 このまま夜までマラソンをさせられるのか、このダッシュはいつ終わるのか、参加者たちはずっとそれを気にしながらトレーニングを楽しみます。

 

 日焼けでヒリヒリな表面の痛みに、筋肉痛で内部も痛くなり、全身に襲いかかるダルさと眠気でヤル気や気合いも奪われてしまいます。

 心も体もボロボロになっていく中、イヤになったら逃亡も自由です。帰りの飛行機まで自由なオキナワ旅行を楽しめることでしょう。

 

 僕は選手のヤル気を引き出すことはしません。というかできません。「ヤル気や根性はそっちで用意してくれ」というスタイルは、この合宿でも貫きます。

 ダラけてきた選手にはその時に思いついたキツいセリフの罵声を浴びせ激励します。

 よく分からないオッサンにオキナワまで連れて行かれてシゴかれまくるということにもお金がかかります。

 トップリーグの選手ばかりですので、アルバイトをしている人は少数でしょう。ほとんどの参加者が親御さんに出資してもらっているに違いありません。

 

 そこで少しでも足しになればと思いついたのが、今はやりの「クラウドファウンディング」です。

 2000円を出資いただければ「タモン式オキナワキャンプTシャツ2019」をリターンし、残額は選手たちの経費の一部に充当するというシステムで、既に受け付けは終了しています。

 根性練だけのオキナワ合宿ですが、今年の秋シーズンも引き続き応援してもらえる選手に成長してくれることでしょう。

 合宿の途中経過は、僕のSNSなどでライブ中継してご覧いただけるように工夫いたします。

 

 シゴキ専門コーチ2人、医学博士兼コーチ1人、カウンセラー1人プラス現地ガイド数名で大きな事故がないよう緊張感を持って臨みます。

 参加者はプライベートビーチ付きの大型リゾートホテルに宿泊し、リッチでゴージャスな5日間を過ごしてもらいます。

 コーチ陣は貧しいので違う宿に泊まります。ですから修学旅行のようなベッドチェックや、生活指導は行われません。

 トラブルを起こしたら、自己責任で翌朝までに解決するトラブルシューティング力も求められます。

 

 タモン式オキナワキャンプのルールは以下の通りです。

・誰にでも笑顔で元気にアイサツ

・時間厳守

・とにかく全力で取り組む

・疲れを他人に悟られない

・朝メシを大量に食べる

・けがをしない

 

 タモン式オキナワキャンプの正式名称は「タモン式ゴリゴリRBモーレツシゴキ渚キャンプ@オキナワ」略して「渚キャンプ」と呼んでいます。よろしくお願いいたします!

中村 多聞 なかむら・たもん

名前 :中村 多聞 なかむら・たもん

プロフィール:1969年生まれ。幼少期からNFLプレーヤーになることを夢見てアメリカンフットボールを始め、NFLヨーロッパに参戦しワールドボウル優勝を経験。日本ではパワフルな走りを生かして、アサヒ飲料チャレンジャーズの社会人2連覇の原動力となる。2000年シーズンの日本選手権(ライスボウル)では最優秀 選手賞を獲得した。河川敷、大学3部リーグからNFLまで、全てのレベルでプレーした日本でただ一人の選手。現在は東京・西麻布にあるハンバーガーショップ「ゴリゴリバーガー」の代表者。

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