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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.285

2019.5.30 10:50 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
2019年度の佼成学園の3年生=提供・佼成学園高校アメリカンフットボール部
2019年度の佼成学園の3年生=提供・佼成学園高校アメリカンフットボール部

 

 この春は、高校の試合に注目している。高校生は短期間で見違えるように成長していたりして、とても興味深い。

 

 東京大会を制した佼成学園は、昨シーズン3年連続の高校日本一を達成した。今年の秋は関西学院(兵庫)、大産大付(大阪)、早大学院(東京)に続く4連覇に挑む。

 最多連続優勝は関西学院の5である。

 

 佼成学園OBの小林孝至監督は、RBとしてプレーした日大時代に、2年連続で甲子園ボウルの最優秀選手に選ばれた実績の持ち主だ。

 息子さんは現在、佼成学園の3年生エースQBとしてオフェンスの中心的な役割を果たしている。

 

 チーム作りはディフェンス重視。小林監督の言葉を借りれば「まず守備に人材を集める。オフェンスはディフェンスができない人にやってもらう」という。

 

 昨年12月の全国選手権決勝「クリスマスボウル」。佼成学園は立命館宇治(京都)に一時21点をリードされる展開から、第4クオーターに25点を挙げて逆転した。

 守備陣が作った再三のチャンスを得点に結びつけての劇的な勝利だった。

 

 佼成学園には、日大OBの二世が多く在籍している。

 小林監督の同期で主将だったDE佐々木康元さんとLB守屋大さんの息子さんは、体型やプレースタイルがお父さんそっくりだ。

 フェニックスの元エースQBで、日大鶴ケ丘で全国優勝の経験がある松本義幸さんの息子さんは、TEとして非凡なセンスを見せる。学業成績も優秀なのだそうだ。

 

 今の時代、保護者のサポートと競技への理解は欠かせない。献身的な応援態勢が整っているチームは、間違いなく強い。

 

 「LOTUS」出身者は、進学先の大学ですぐに頭角を現すのも特徴だ。基礎がしっかりしているからだ。

 大型SFとして広い守備範囲を誇る北川太陽選手(関学大2年)は、既にチームの主力として活躍している。

 昨年、RBとLBを兼任していた森川竜偉選手(明大1年)も、RBのポジションで春から常時試合に出場している。

 

 地区大会で敗退し、大学受験に備え3年生が引退したチームもある中で、勝ち残った高校による関東大会は6月2日に開幕する。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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