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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.278

2019.4.5 12:47 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
優勝した2013年の甲子園ボウルでの次男・將希さん(左)と関学大の鳥内秀晃監督
優勝した2013年の甲子園ボウルでの次男・將希さん(左)と関学大の鳥内秀晃監督

 

 親子三代にわたって「ファイターズ」でプレーした、関学大の「鳥内一家」は有名だが、他大学でも父親の母校に進み、アメリカンフットボール部の門をたたくジュニアたちが増えている。

 

 京大の2年生DL板井彪太朗選手もその一人だ。

 父親の征人さん(東京ガスHC)は、京大でDB、WRとしてプレーし卒業後は日本代表やNFLヨーロッパで活躍した元名選手である。

 

 請われて関大の監督に就任した征人さんは、2009年シーズンに「カイザーズ」を62年ぶりの甲子園ボウル優勝に導いた。

 

 指導者としても実績を積み上げてきた人に、こんな逸話がある。NFLヨーロッパ時代のことである。

 実戦練習中に戦術やフォーメーションを理解できない選手がいると、アメリカ人コーチはこう言ったそうだ。「イタイに聞け。彼は全員の動きを把握しているから」

NFLヨーロッパの実技テストに合格し記者会見に臨む板井征人さん(右から2人目)=1999年12月6日、東京都内のホテル
NFLヨーロッパの実技テストに合格し記者会見に臨む板井征人さん(右から2人目)=1999年12月6日、東京都内のホテル

 

 昨季、力強い走りで京大のラン攻撃を支えた4年生RB植木宏太郎選手の父・努さんは、1980年代後半に、DBとして「ギャングスターズ」の日本一に貢献した。

 現在はコーチを買って出て、農学部グラウンドで指導している。

 

 入学式が終わると、春のシーズンが本格化する。

 かつてフィールドをわかせた父親の面影を感じさせるプレーに目を細めるオールドファンは少なくない。

 チームのホームページや試合会場で配られるメンバー表で、懐かしい名前を探すのもこの時期の楽しみの一つである。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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