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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

1位アラバマ大がジョージア大に辛勝 米大学フットボール

2018.12.5 15:52 丹生 恭治 にぶ・きょうじ
タックルをかわして前進するアラバマ大のWRワドル(左)(AP=共同)
タックルをかわして前進するアラバマ大のWRワドル(左)(AP=共同)

 

 リーグによって様々だが、12月の第1週はだいたい地区の1位同士によるリーグの優勝決定戦と相場が決まっている。

 今年は11月30日の金曜日から12月1日の土曜日にかけて七つの優勝決定戦が行われた。

 

 まずは11月30日の「王座戦」。太平洋12大学の南北2地区の1位同士が争うカードである。北の代表はランク11位のワシントン大と南は17位のユタ大。

 互いに守り合う手堅いゲームとなったが、第3Q半ばワシントン大の左のCBバイロン・マーフィーが、ユタ大レシーバーの転倒してこぼしたボールを空中でキャッチ。一気に駆け抜けて試合を決める貴重なTDを挙げ、10―3で西海岸の王者となった。

 

 翌1日は6王座戦がずらり。まず南東リーグは西の王者でランク1位のアラバマ大と東を制した4位のジョージア大。互いの健闘で予想以上の接戦となった。

 ジョージア大はRBダンドレ・スイフトの走力を武器に前半を21―14とリードした。
 しかし第4Q、21―28とリードされていたア大は、故障で戦列から離れていたQBジョシュ・ハーツを投入し、勝負に出た。

 

 ハーツはまず16プレーを費やして80ヤードのドライブを乗り切り、7分過ぎにはWRジェリー・ジューディへ10ヤードのTDパス。そして残り1分48秒、自陣48ヤード線から始めた攻撃の5プレー後、ハーツ自らの15ヤードの突進で勝ち越し、35―28で全勝を守った。

 

 大西洋岸リーグはアトランティック地区を制したランク2位のクレムソン大の独壇場。コースタル地区のピッツバーグ大がランク外ということもあって、前半で勝負ああり。42―10と大勝した。

 ビッグ12は地区制はないものの、ランク5位のオクラホマ大のリーグ戦最後の戦いぶりが焦点。14位のテキサス大に食い下がられて、第3Qを終えたときは27―27。

 しかしQBケリー・マレーの存在は大きく、第4Qに12点を挙げてランク上位校の貫禄を見せた。

テキサス大との試合でパスターゲットを探すオクラホマ大のQBマレー(1)(AP=共同)
テキサス大との試合でパスターゲットを探すオクラホマ大のQBマレー(1)(AP=共同)

 

 ビッグ10では東を制した6位のオハイオ州立大が西のチャンピオン24位のノースウエスタン大を迎え撃ち、名門校の貫禄を見せつけて45―24の快勝だった。

 

 山岳西部連盟では山岳地区1位でランク22位のボイジー州立大が延長に持ち込まれて、西部地区のフレズノ州立大に16―19で屈した。
 アメリカン体育連盟では豊かな攻撃力でランク8位にまで進んでいる東地区のセントラルフロリダ大が実力をそのまま披露して、ランク外の西地区のメンフィス大を66―41で下し、土つかずを守って12戦全勝とした。

 

 このほかランク校で23位のアイオワ州立大がドレーク大に苦戦の末27―24で勝った。

 これであとはボウルゲーム一色とお考えの向きも多いと思うが、実は次週あの伝統の一戦、陸海両士官学校の決戦がレギュラーシーズンの最終戦として残っているので、どうかお忘れなく、と担当者としてはお願いしておきたい。

丹生 恭治 にぶ・きょうじ

名前 :丹生 恭治 にぶ・きょうじ

プロフィール:1934年生まれ。関西学院大学卒業後、東京新聞社で運動記者としてスタートし、1962年に共同通信社へ移籍。著書に、中学時代から関学で親しんだアメリカンフットボール生活を描いた「いざいざいざ」がある。甲子園ボウルには高校時代と合わせて6度優勝。

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