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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.254

2018.10.12 14:46 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
試合後のハドルで気を引き締める早大の選手たち=撮影:seesway
試合後のハドルで気を引き締める早大の選手たち=撮影:seesway

 

 地域によっては10月中に優勝が決まるリーグもあるが、学生界の両雄である関東と関西はシーズンの折り返し地点を迎えた。

 

 昨季の学生王者・日大が「危険タックル問題」で出場していない関東1部TOP8は、古豪の明大、立教大の健闘で盛り上がっているが、安定感という点では、唯一3戦全勝の早大が他を一歩リードしている印象だ。

 

 やはり2年前にリーグ連覇を果たした経験が大きい。競り合った場面での集中力はさすがで、優勝候補の筆頭と言っていい。

 会場となる東京・アミノバイタルフィールド、富士通スタジアム川崎はどの試合もスタンドはほぼ満員。懸念された観客動員は、今のところ心配なさそうだ。

 

 好調の明大を42―32で下した試合後のハドル。早大のDL斉川尚之主将はこう言ってチームを引き締めていた。

 「俺たちにはバイ(試合がない週)があって、関西に比べて日程的に楽。もっとできるはず。このままでは勝てない」

 

 今季のTOP8は7校によるリーグ戦なので、各校とも例年なら2週間に一度の試合がない週がある。

 準備に時間を費やせるというアドバンテージを生かし切れていないことに対するジレンマは、2年目を迎えた高岡勝監督も感じているようだ。

 

 学生の魅力は、シーズン後半になって見違えるようなチームに変貌するところにある。昨年の日大がそうだった。

 

 戦術の精度を高める努力はもちろんだが、チームの哲学とは何かを再確認し、日々の練習で選手個々がスキルを上げる意識を共有したとき、初めて「優勝」の二文字が見えてくる。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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