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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.252

2018.9.28 13:33 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
サイドラインから戦況を見つめる、ノジマ相模原ライズの須永恭通ヘッドコーチ=写真提供・ノジマ相模原ライズ
サイドラインから戦況を見つめる、ノジマ相模原ライズの須永恭通ヘッドコーチ=写真提供・ノジマ相模原ライズ

 

 高校、大学の後輩はどうしてもひいき目で見てしまう。Xリーグ、ノジマ相模原ライズの須永恭通ヘッドコーチ(HC)もその一人だ。

 今回はそんな目線での「編集後記」になることをお許し願いたい。

 

 須永HCは日大時代、QBのエースナンバー「10」を背負い日本選手権(ライスボウル)3連覇に貢献、NFLヨーロッパでプレーした経験があることはよく知られている。

 指導者としては2005年から10年まで日大、11年からノジマでHCを務めている。

 

 母校のコーチになる際に相談を受け、背中を押した。チームを去るときも二人で会い、忸怩たる思いを聞いた。

 志半ばでの退任で落ち込むコーチに、手を差し伸べたのがノジマの石井光暢代表だった。

 

ロッカールームで選手に話しかける、ノジマ相模原ライズの須永恭通ヘッドコーチ=写真提供・ノジマ相模原ライズ
ロッカールームで選手に話しかける、ノジマ相模原ライズの須永恭通ヘッドコーチ=写真提供・ノジマ相模原ライズ

 9月23日に相模原ギオンスタジアムで行われた試合で、ノジマは富士通に22―41で敗れた。

 今季開幕から3連勝と好調だったノジマが、3年連続日本一を目指す王者に、格の違いを見せつけられた。

 

 ジュニア、高校、大学、社会人と多くのカテゴリーで指導してきた須永HCは言う。「社会人の難しさは、毎週1度か2度の活動の中で、チームを作らなければならないところ。ただ、難しいからこそやりがいも感じている」

 

 一緒に汗を流すコーチ、スタッフについては「自分とは違う発想をし、自分より優秀な部分を持っている人材をそろえることが大切」という。

 イエスマンで固めた組織は、早晩破綻するという考えがそこにはある。

 

 「応援してくれるファンや支援してくれる地域の方たちに感謝し、ライズに関わってよかったと感じてもらえるチーム作りをして、日本一という形で恩返ししたい」

 スタジアムから遠く離れた停留所まで歩き、なかなか来ないバスを待ちながら、須永HCの熱い思いを書き留めたメモを何度も読み返してみた。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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