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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.249

2018.9.7 10:46 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
6月の専修大とのオープン戦で黙々と練習を繰り返す明大のk佐藤大希選手=撮影:seesway
6月の専修大とのオープン戦で黙々と練習を繰り返す明大のK佐藤太希選手=撮影:seesway

 

 キッカー(K)の一蹴りで勝敗が決まる試合は、スリリングだ。開幕した関東大学リーグTOP8とXリーグで、そんなゲームが相次いだ。

 

 9月2日に東京・アミノバイタルフィールドで行われたTOP8では、明大が法大に1986年以来、32年ぶりに勝利した。

 決勝点は明大K佐藤太希選手が試合終了間際に決めた40ヤードのFG。低迷が続いていた古豪が、劇的な「逆転サヨナラ勝ち」で開幕戦を白星で飾った。

 

 前日には、慶大のK廣田祐選手が中大戦で21―21の場面で46ヤードの勝ち越しFGを成功させた。

 Xリーグのノジマ相模原は、第2節のオービック戦で、慶大薬学部大学院に在籍する異色のK鈴木健太選手の右脚が勝利を呼び込んだ。

 

 国内の試合で、Kの存在がクローズアップされ始めたのは1970年代後半だろう。法大の松井恭始選手はRBとDE兼任で活躍。当時のNFLも注目したKだった。

 1977年1月には、関東学生選抜のK柿本富寛選手(日大1年)が、米コーネル大軽量チームを相手に決勝のFGを決めて17―16のスコアで歴史的な勝利を挙げている。

 

 Kは孤独なポジションだ。重要な局面で登場し、ゴールポストの枠を外せばすべての責任を背負い込む。

 蹴ったボールの行方を、少しでも思い通りにコントロールするためには日頃の努力が欠かせない。

 

 今回の写真は、明大の佐藤選手が78―0で大勝した6月の専修大とのオープン戦での出番に備え、ネットに向かって黙々とキックを繰り返すシーンを切り取った一枚である。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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