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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

監督ランキングはアラバマ大が1位 米大学フットボール2018年

2018.8.22 11:58 丹生 恭治 にぶ・きょうじ
開幕前のランキングで2位の強豪クレムソン大(AP=共同)
開幕前のランキングで2位の強豪クレムソン大(AP=共同)

 

 競技そのものはまだ始まっていないのだが、8月半ばになると米国のスポーツ界は早くもフットボール一色である。

 まず月初め、有力校監督ら65人が投票する「USAトゥデー紙」のランキングが発表されて盛り上がりに火をつける。

 

 ファンの多くはご存知だが、広いアメリカの各地に散らばる有力校の強弱を、あれかこれかと推測して予想の順位を発表する試みがある。

 開幕当初に東西南北各大学の戦力を予想して順番を決めるものがあれば、その変動を毎週追いかけるもの、シーズン終盤に積み重ねた戦績を比較検討して並べ替えるものまで、さまざまな順位決定があるが、ランキングはこれらを総称したものとお考え願いたい。

 

 20世紀の初めは、見識を持った評論家諸氏がそれぞれの判断でベスト10やベスト20などを発表していた。

 これはこれで非常に興味のある試みだったが、1936年になると有力通信社の「AP通信」が、各地のフットボール記者、アナウンサー、解説者、といった紙や電波のマスコミ関係者を集めて投票を依頼。これを集計したベスト25を発表した。

 

 一人の識者に頼らずに複数の人物の投票といった仕組みが世間に受けて、今日のランキングの流れが完成した。

 1950年からはAPのライバル通信の「UPI」が、有力校の監督や指導者に投票を依頼した新しいランキングを生み出し、性格の違う両者それぞれの特徴を比較検討できるようになっている。

 

 両者のランキングは今日までそのままの形で運営されている。ただUPIのものはUSAトゥデー紙が後を継いだ。本稿の冒頭に出てきたのがそれで、APのランキングは開幕がもっと近くなってから発表される予定だ。

 

 これらのランキングはお互いに微妙に影響しあい、その上で最終的にはほとんど変わらないリストが出来上がるのが面白い。

 現に今回の「監督ランキング」はすでに発売されている「ストリート&スミス誌」や「アスロン誌」などのカレッジ予想誌のランキングと似通ったところがある。投票者がこれらに影響を受けていないとは言えないだろう。

 

 USAトゥデーの今季のランキング第1位は、南東リーグ(SEC)のリーダー的存在のアラバマ大。全投票65票のうち1位票61票で、1621点を獲得した。

 順位を決めるこのポイントは1位票25点、2位24点、3位23点…24位2点、25位1点とポイントを割り振り、その集計を得点としている。

 満票は1625点なので、アラバマ大の1位票以外の4票はいずれも2位に投じられたことがわかる。

 

 ランク2位は大西洋岸リーグ(ACC)の常勝クレムソン大で、1547点を獲得した。1位票は3票入った。3位はビッグ10のオハイオ州立大。1位票は1票で、得点は1458点。4位のSECのジョージア大を8ポイント上回った。

 

 以下ベスト10のチームを書き出すと、5位に1288点でビッグ12のオクラホマ大、6位に1245点の太平洋12大学のワシントン大。7位が1243点でビッグ10のウィスコンシン大、8位が1091点でACCのフロリダのマイアミ大。9位が1050点でビッグ10のペンシルベニア州立大、10位は1004点でSECのオーバーン大となっている。

 4桁得点はこの10チームで、11位には892点の独立校ノートルダム大が続いた。

 

 リーグ別の25校をみると、SECがここに記した大学のほかミシシッピ州立大、ルイジアナ州立大を加えて計5校。

 ビッグ10もミシガン大とミシガン州立大を合わせて合計5校。ビッグ12もテキサスクリスチャン大、ウエストバージニア大、テキサス大、オクラホマ州立大を加えこれも5校となっている。

 

 ACCがフロリダ州立大、とバージニア工科大を合わせて計4校。太平洋12大学はスタンフォード大と南加大を追加して計3校。

 このほか山岳西部リーグ(MWC)のボイジー州立大、アメリカン体育連盟のセントラルフロリダ大、そして先に述べた独立校1校となる。
 なおこの監督投票では実に52校の名前が挙がった。

丹生 恭治 にぶ・きょうじ

名前 :丹生 恭治 にぶ・きょうじ

プロフィール:1934年生まれ。関西学院大学卒業後、東京新聞社で運動記者としてスタートし、1962年に共同通信社へ移籍。著書に、中学時代から関学で親しんだアメリカンフットボール生活を描いた「いざいざいざ」がある。甲子園ボウルには高校時代と合わせて6度優勝。

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