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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

10万人収容は八つ 米カレッジのスタジアム

2018.8.2 12:27 丹生 恭治 にぶ・きょうじ
全米最多の収容人員を誇るミシガン大の「ミシガン・スタジアム」(ロイター=共同)
全米最多の収容人員を誇るミシガン大の「ミシガン・スタジアム」(ロイター=共同)

 

 2週ほど前だったと思うが、米大学フットボールで10万人収容の大スタジアムは、せいぜい二つか三つというようなことを書いたのを思い出した。

 いくら本場でも巨大な容れ物はそうざらにはないよ、というような趣旨のつもりだったが、具体的な数字を出してしまうとどうもまずい。これが独り歩きすると、間違いを広めることになる。

 そこで、今回はそのお詫びと訂正を兼ねて、10万人収容のスタジアムの話をすることにした。

 

 本場のカレッジフットボールについて書こうと思うと、多くの資料が必要になる。その中で欠かせないのが、毎年発行される全米大学体育協会(NCAA)編集の記録集である。

 チームごとの、あるいは個人の成果としてのさまざまな数字が、私たちの記事の材料となり資料となって読者の方々を楽しませることになる。

 

 かつてのフットボール専門誌の「タッチダウン」で、本場のカレッジフットボールについてあれこれ書いたとき、それを下支えしてくれたのが、この記録集だった。

 毎年出る分厚い出版物だ。有用だったが、かといって全部そろえても仕方がないので、何年かに一度買い替えた。

 

 今、手元にはその名残で2004年版と2009年版がある。言い訳がましいが、この2冊とも10万を超える収容人員のスタジアムは四つにとどまっている。

 何度も使った箇所なので、この4スタジアムが私の脳裏に深くすり込まれてしまって、先だっての少ない数字となって出てきたのかもしれない。

 

 さて10万人以上を収容するスタジアムである。前回はミシガン大の話のついでに10万人超のスタジアムを例えに挙げた。

 ビッグ10所属校が所有するスタジアムが並んだ。これは今も同様である。トップはミシガン州アナーバーにあるミシガン大の「ミシガン・スタジアム」で収容人員は10万7601人である。

 1929年に建てられ、2015年に改築があった。2013年9月7日の対ノートルダム大では11万5109人が入場し、これがこのスタジアムの最多入場者となっている。


 ペンシルベニア州ユニバーシティーパークのペンシルベニア州立大の「ビーバー・スタジアム」は10万6572人が定員。1960年に建設され、2001年に改造された。

 フィールドは芝。2017年の10月21日のミシガン大との試合では11万823人が詰めかけ記録となった。

 オハイオ州コロンバスのオハイオ州立大の「オハイオ・スタジアム」は10万4944人が定員で、1922年建造の風格を見せる。最近では2014年に改造された。一昨年11月26日の対ミシガン大の11万45人が最多記録。

 

 ビッグ10は3校だが、南東リーグ(SEC)の10万人超えは4校を数える。ビッグ10に劣らぬ名門ぞろいだが、4校の収容人員が10万2000人前後とそろっているのが面白い。

 その中で一番多いのは、テキサス州カレッジステーションに本拠を据えるテキサス農工大。1927年建設のカイル・フィールドは10万2733人を収容する。

 2014年の10月11日のミシシッピ大との試合では11万633人を記録した。2015年に改装。フィールドは芝。

 

 テネシー大はSEC参加校のトップを切って、20年ほど以前に10万人以上をやってのけた。テネシー州ノックスヒルの「ネイランド・スタジアム」の収容人員は10万2455人。建設は1921年と古い。近年では2010年に改築された。

 2004年9月18日のフロリダ大との試合は10万9061人が入ったが、これが現時点での最多入場者記録。

 

 ルイジアナ州バトンルージュのルイジアナ州立大(LSU)の「タイガー・スタジアム」は1924年建設で、2014年に改装。芝のフィールドを持つ。収容人員は10万2321人。入場者記録だが、定員以上は入場禁止の建前を固く守っているので不明である。

 

 SECのリーダー的存在のアラバマ大はアラバマ州のタスカルーサに同校のかつての指導者の名を冠した「ブライアント・デニー・スタジアム」を有する。収容人員は10万1821人で、LSU同様定員厳守。フィールドは芝。建設は1929年、2010年に改装した。

 

 このほかビッグ12のテキサス大が収容10万人グループに参加する。テキサス州オースティンの「ダレルKロイヤル・テキサス記念スタジアム」と重々しい名前の本拠地は10万119人が定員。1924年に建設され、2009年に改装した。

 2016年9月5日のノートルダム大との試合で10万2315人を数え、このスタジアムの入場記録となった。

 

 以下9万人クラスは太平洋12大学(Pac12)の南加大が9万3607人で9位。SECのジョージア大が9万2746人で10位、Pac12のカリフォルニア大ロサンゼルスが(UCLA)が9万1136人で11位と続いている。

丹生 恭治 にぶ・きょうじ

名前 :丹生 恭治 にぶ・きょうじ

プロフィール:1934年生まれ。関西学院大学卒業後、東京新聞社で運動記者としてスタートし、1962年に共同通信社へ移籍。著書に、中学時代から関学で親しんだアメリカンフットボール生活を描いた「いざいざいざ」がある。甲子園ボウルには高校時代と合わせて6度優勝。

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