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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.240

2018.7.6 10:00 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
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展示会では日本のアメリカンフットボールの様々な歴史を見ることができる=写真提供=ポール・ラッシュ記念館
展示会では日本のアメリカンフットボールの様々な歴史を見ることができる=写真提供・ポール・ラッシュ記念館

 

 山梨県北杜市の清里高原から、心温まるメッセージが届いた。

 差出人は秦英水子さん。日本アメリカンフットボールの殿堂がある「ポール・ラッシュ記念館」の副館長さんだ。

 

 彼女とは数年前に記念館を訪れた際に知り合い、以後毎年1月3日に「ライスボウル」が開催される東京ドームでお目にかかっている。

 

 「殿堂」では今、「日本のアメリカンフットボールのあゆみ展」を開催している。

体験コーナーもある「日本のアメリカンフットボールのあゆみ展」=写真提供・ポール・ラッシュ記念館
体験コーナーもある「日本のアメリカンフットボールのあゆみ展」=写真提供・ポール・ラッシュ記念館

 

 日大の「危険タックル問題」に心を痛める秦さんは「こういう時期だからこそ、展示を見てくださった方に、アメリカンフットボールがいかに素敵で楽しいスポーツかを理解して帰ってほしい」という。

 

 記念館にはたまたまやって来る人もいて、声を潜めて「ほら、例の…」という会話を始めるケースも少なくない。

 その度に秦さんは「いやいや待ってくれ」という思いにさせられるのだそうだ。

 

「ポール・ラッシュ記念館」で開催中の展示会は7月16日まで=写真提供・ポール・ラッシュ記念館
「ポール・ラッシュ記念館」で開催中の展示会は7月16日まで=写真提供・ポール・ラッシュ記念館

 展示会開催中の7月10日は、殿堂入りしている故篠竹幹夫元日大監督の十三回忌でもある。「日本のフットボールの歴史を作ってくださった皆さんが歩んできた足跡を紹介する意味もあって、展示会の開催を決めた」と秦さん。

 日本協会には事後承諾という形になったが、協会も積極的に後押ししてくれているという。

 

 「やまない雨はない。物事には起きた理由と着地点がある。きっと良い方向に行くから大丈夫」。来場者から掛けられた励ましの言葉も紹介してくれた。

 

 そして、高原に吹く爽やかな風のように優しいメッセージはこう締めくくられていた。

 「アメリカンフットボールを愛する全ての方に、これから愛してくださる方々に幸多かれと願っています」(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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