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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.236

2018.6.8 15:01 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
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甲子園ボウルで記者席を訪れた志浦さん(左)と筆者
甲子園ボウルで記者席を訪れた志浦さん(左)と筆者

 

 華麗なプレースタイルでファンを魅了した。1970年代後半、関学大のエースWRとして活躍した志浦康之さんは、他校を含め当時の選手にとっては憧れの存在だった。

 

 流れるような走りと抜群のテクニック、ステップワークで相手DBを抜き去る。

 「自分をマークするDBが誰でも関係ない。QBと練習してきたパスコースを忠実に守るだけ」

 そんな言葉が少しもキザに聞こえない2年先輩のスーパースターとは甲子園ボウル、オールスター戦などで何度も対戦したが、全く歯が立たなかった。

1978年の「西宮ボウル」での志浦さん(右)と筆者
1978年の「西宮ボウル」での志浦さん(右)と筆者

 

 その志浦さんから、7月に開催される「KG東京フェスタ2018」のファシリテーターを依頼されたのは、今年に入ってすぐだった。

 当日は、関学大を卒業後に様々な分野で活躍するOG、OBをパネリストに迎えた講演や座談会が予定されている。

 

 日大と関学大の定期戦で起きた「悪質な危険タックル問題」から1カ月が過ぎたが、事態は収束に向かっているとは言いがたい。

 長い年月をかけて築いてきた信頼関係を、残念な形で傷つけられながら、ライバルを気遣い救いの手を差し伸べる「青」に対し、「赤」の対応は今もなお誠実さを欠いていると言わざるを得ないからだ。

 

 果たして自分が適任なのか。定期戦の後、ファシリテーターを辞退する旨を伝えたところ、志浦さんはこう言ってくれた。

 「こういう時だからこそ、あなたにやってほしい」

 

 「Mastery for Service」

 「奉仕のための練達」と和訳される関西学院のスクールモットーを胸に、感謝の気持ちを込めて大役を果たしたいと思っている。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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