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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.228

2018.4.5 11:12 宍戸 博昭 ししど・ひろあき
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明大を破って全国大学選手権9連覇を成し遂げ、選手らに胴上げされる帝京大の岩出監督=秩父宮
明大を破って全国大学選手権9連覇を成し遂げ、選手らに胴上げされる帝京大の岩出監督=秩父宮

 

 著書や新聞のインタビュー記事を読んでいて「なるほど」と思う人がいる。帝京大ラグビー部の岩出雅之監督である。

 帝京大の教授でもある岩出さんには、企業から講演の依頼が殺到しているそうだ。

 

 今年1月、帝京大は全国大学選手権で9連覇を達成した。常勝チームを率いる名将の言葉は明解で、理想の組織づくりへの示唆にあふれている。

 

 日体大3年時に、主力選手として大学日本一を経験している岩出さんの指導者としての歩みは順風満帆ではない。

 自らが体験して実際に効果があった、体育会独特の上下関係を押しつけて失敗するなど、試行錯誤を重ねてたどり着いた指導法は、時代に合わせた柔軟性が特徴だ。

 

 「雑用」の役割分担もその一つ。帝京大では、部室の掃除や用具の片付けといった雑用は、4年生の仕事だ。

 

 「入学して一番不安な1年生を、余裕のある上級生がサポートするのは当然」という〝文化〟がチームには定着している。

 アメリカンフットボールでも、京大がかなり前から同じように下級生の負担を軽くして、練習に集中できる環境を整えている。

 

 過去の成功体験にこだわると、時代の変化についていけないと指摘する。指導者の「意識改革」こそ、健全で長期的なチーム強化につながると説く。

 

 コミュニケーションを大切にし、個々の学生の力量を見極め、それに見合った負荷を掛けて成長を促す。

 「相手を変えたいなら、自分が変わらなくてはいけない」。名言である。(編集長・宍戸博昭)

宍戸 博昭 ししど・ひろあき

名前 :宍戸 博昭 ししど・ひろあき

プロフィール:1982年共同通信社入社。運動記者として、アトランタ五輪、テニスのウィンブルドン選手権、ボクシングなどスポーツ全般を取材。日本大学時代、「甲子園ボウル」にディフェンスバック、キックオフ、パントリターナーとして3度出場し、2度優勝。日本学生選抜選出。NHK―BSでNFL解説を20年以上務めている。

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