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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

NFL目指す日本一戦士 オービックK丸田喬仁の覚悟

2013.2.19 11:09
米トライアウトでフィールドゴールを蹴るオービックのK丸田=ハワイ大、撮影:Kazushi Nagatsuka
米トライアウトでフィールドゴールを蹴るオービックのK丸田=ハワイ大、撮影:Kazushi Nagatsuka

 1月にハワイのホノルルで開催されたNFLオールスター戦プロボウルの週に、NFLが主催するトライアウトがハワイ大キャンパスで行われた。日本からも丸田喬仁(オービック・キッカー=K)、野田健仁、江口 慎一郎(ともにアサヒ飲料・攻撃ライン)の3選手が参加した。

 トライアウトは、今年はハワイを皮切りに3月下旬まで、全米10カ所で行われる。ここで好成績を残した選手は4月6日から8日までテキサス州アーリントンのカウボーイズスタジアムで開催されるスーパーリージョナル・コンバインへと進み、NFL契約を目指すことになる。

 ハワイのトライアウトに参加した3人の日本人選手の中で、最も注目されたのが丸田だった。日本人でNFL選手が出るとすればKだろうと言われているからだ。しかし、昨年はNFLジャパン指定選手としてニュージャージーでのトライアウトや、元NFLキッカー・モーテン・アンダーセン氏のキッキング・キャンプなどに参加している丸田にとって、今回のハワイでの挑戦はほろ苦いものとなってしまった。

 何よりも大変だったのは、いつ自分の出番が来るかが分からなかったことだろう。丸田は参加登録手続きと身体測定のため、朝9時半にキャンパスへ集合した。だが、オフェンス、ディフェンスの選手のテストが先に行われたため、蒸し暑い天候の中、延々と出番を待たねばならなかったのだ。ようやく彼ともう1人いた米国人Kにスカウトたちからお呼びがかかった時、時計は既に午後2時だった。

 テストは自陣35ヤード地点からのキックオフと、フィールドゴール。キックオフでは飛距離こそエンドゾーンに届くキックもあったが、一方でサイドラインを割ってしまうものもあった。フィールドゴールでは、30、35、40ヤードからの試技を成功したが45、50ヤードは外してしまった。

 早朝から何時間も待たされ、出番は唐突にやってきた。「(気持ちの上で)入り込むのが遅かった」と話した丸田だが、言い訳はしなかった。「自分の力を出し切れなかった。安定して力を出せないと実力とは認められないと思う。自分の中にしか問題はない」。この日の出来は何点か問うと、「40点くらい」と厳しい評価を自らにつけた。

 とはいえ、これであきらめたわけではない。NFL選手になるという夢をかなえるため、昨年8月に仕事を辞めた丸田は、「今後もやることは変わらない。もうちょっと体を、特に下半身を大きくして、スピードもつけたい」と、挑戦を続けていくことを明言した。(ジャパンタイムズ 永塚和志)

【永塚和志(ながつか・かずし)のプロフィル】

1975年生まれ。北海道出身。英字紙・ジャパンタイムズ運動部記者。担当は主に米スポーツ。フリーのスポーツライターとしても活動し、専門誌「アメリカンフットボールマガジン」(ベースボールマガジン社)等にも寄稿。

米トライアウト(リージョナル・コンバイン)に挑戦したアサヒ飲料OL野田(左)、江口(右)とオービックのK丸田=ハワイ大、撮影:Kazushi Nagatsuka
米トライアウト(リージョナル・コンバイン)に挑戦したアサヒ飲料OL野田(左)、江口(右)とオービックのK丸田=ハワイ大、撮影:Kazushi Nagatsuka

米トライアウトでキックオフを蹴るオービックのK丸田=ハワイ大、撮影:Kazushi Nagatsuka
米トライアウトでキックオフを蹴るオービックのK丸田=ハワイ大、撮影:Kazushi Nagatsuka

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