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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.11

2013.11.22 11:38
1970~80年代に日大、シルバースターで活躍した名QB佐曽利正良さん=写真提供:ベースボールマガジン社
1970~80年代に日大、シルバースターで活躍した名QB佐曽利正良さん=写真提供:ベースボールマガジン社

 QBをプレーした経験がないのが、いまでも心残りである。才能がなかったというのが一番の理由だが、一度でいいから司令塔として攻撃をリードしてみたかった。だから、このポジションの選手は憧れであると同時に、つぶさに観察している。

 最も印象に残っているQBは日大の佐曽利正良さんだ。高校に入学したとき、佐曽利さんは既に大学を卒業しシルバースター(現アサヒビール)でプレーしていた。時々、下高井戸の日大グラウンドにやって来て練習する姿は「華麗」という形容がぴったりだった。

 絶妙のフェイクに正確なパス。スクランブル発進する彼を、誰も捕まえることはできなかった。あの篠竹幹夫前日大監督も、「あいつは特別だった」と述懐していたのを思い出す。

 一度聞いたら忘れられない名前と端正なマスク。本場米国の大学チームが来日した際、監督が「彼をアメリカに連れて帰りたい」と言った話は、今でも語り草になっている。もしも今の時代に現役選手だったら、きっと大スターになっていただろう。

 日大は、24日の「あずまボウル」で関東のライバル法大と対戦する。メンバー表を見ると、佐曽利さんもつけていたエースナンバー「10」は欠番になっている。見合う選手がいないということなのだろうが、一抹の寂しさは残る。(編集長・宍戸博昭)

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