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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

「日本代表」が始動 2015年世界選手権に向けて

2014.3.24 11:50 小西 綾子 こにし・あやこ
ハドルする日本代表候補の選手ら=撮影:Ayako Konoshi、3月21日、IBM八千代台グラウンド
ハドルする日本代表候補の選手ら=撮影:Ayako Konoshi、3月21日、IBM八千代台グラウンド

 2015年シニア世界選手権スウェーデン大会に向けて、「日本代表」が始動しました。そのファーストステップとして、来月ドイツ代表との国際親善試合と、フィリピン代表との世界選手権アジア予選の2試合が行われます。

 この2試合に向けた日本代表第1次選考メンバーが3月10日に発表され、早速週末から強化練習が始まりました。

 3月15日。日本IBM八千代台グラウンドのクラブハウスで全体ミーティングが始まりました。決して狭くはない部屋に、いすが足りず床に座る姿もみられるほどの人数が集まりました。

 代表経験があるためかリラックスした様子の選手、初招集でちょっと緊張した面持ちの選手、「やってやるぞ」という気合が伝わってくる選手…その表情はさまざまです。

 今回の第1次選考メンバーですが、「若返ったなぁ」と驚いた方も多いことでしょう。それもそのはず、今回の選考については日本アメリカンフットボール協会のホームページ上で発表されている通り、「新しい戦力の発掘・育成が一番のテーマ」であり、経験、実力が十分なベテラン選手はあえて招集を見送ったとのことでした。

 実際にミーティングでも日本代表の森ヘッドコーチは、「世界選手権が今年だったら選ぶメンバーは違う」ことを選手たちに伝えると同時に、きょうここに集まっている選手全員に本大会メンバー入りの可能性があることを、あらためて話しました。

 前回大会(2011年オーストリア大会)のメンバー選考においては、2009年7月にノートルダムジャパンボウル、2010年4月にジャーマンジャパンボウル、そして2011年2月の世界選手権アジア予選と3年にわたり国際試合が組まれていたため、その都度日本代表が招集されてきました。

 ですが、次の世界選手権にいたっては、本大会までに行われる「テストマッチ」は来月のドイツ戦とフィリピン戦しかありません。つまり、初代表を目指す若手選手にとっては来月の2試合が国際試合の経験を積む「最後のチャンス」となるわけです。

 限られたチャンス。そして限られた時間。ミーティングの最後に、森ヘッドコーチからこんな数字が提示されました。

 「11+20/476=6・5%」

 来月のドイツ戦・フィリピン戦にむけた練習日数が9日。試合が2試合。よって今回の代表としての活動日数は「11」日。そして来年、世界選手権前に予定されている活動日数が「20」日。世界選手権開幕までの日数が「476」日。

 つまり世界選手権開幕までに残された476日のうち、代表としての活動日数は11+20で31日。割合にすると「6・5%」の時間しかないということになるのです。

 では残された93・5%は―。「ひとりで準備する時間」なのです。

 仕事にフットボール。両立は並大抵のことではありません。ですがこの93・5%の時間を、選手それぞれがどう過ごすか、ということにかかっている部分がどれほど大きいのか、あらためて考えさせられる数字でした。

 さて、今後のメンバー選考ですが、第1次選考で選出された85人から、今後は週末の練習が終わる毎に人数が絞られ、最終的に45人の日本代表選手が決定するという流れになります。

 全ては「2015年シニア世界選手権王座奪還のために」。来月の試合の日本代表メンバー入りへ、そして来年の世界選手権日本代表メンバー入りへ、「サバイバルレース」がいよいよ始まりました。

ミーティングに臨む日本代表候補の選手ら=撮影:Ayako Konoshi、3月15日、IBM八千代台グラウンド
ミーティングに臨む日本代表候補の選手ら=撮影:Ayako Konoshi、3月15日、IBM八千代台グラウンド
小西 綾子 こにし・あやこ

名前 :小西 綾子 こにし・あやこ

プロフィール:国内アメリカンフットボール中継のリポーター、インタビュアー。大阪・豊中高時代のアメフット部マネジャーの経験を活かし、2007年シーズ ンから国内の試合を取材。08年シーズンからスカイAsports+で「小西綾子のホットサイドライン」を連載している。

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