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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【米挑戦スタート編②】いざ、フロリダへ! 待っていたのは信じられない現実

2014.4.8 12:11 鈴木 弘子 すずき・ひろこ
米国挑戦を表明した当時のベティさん=2000年
米国挑戦を表明した当時のベティさん=2000年

 当時Xリーグ普及委員だった私は、「Xリーグファンの集い」というイベントを企画中だった。

 一緒に普及委員をやっていた当時シーガルズの代田昭久氏(現・佐賀県武雄市教育監)や山谷拓志氏(のちのリンク栃木ブレックス代表)の後押しで、ファンの集いの前に「鈴木弘子アメリカプロリーグ参戦記者会見」をやることになった。

 その時に集まってくださった記者の一人に「ビザの種類は?」と聞かれた。「日本人はビザはいらないのでは?」という私の認識に、記者さんから、「3カ月以上の滞在だと必要ですよ」と言われ、帰宅後すぐにウィメンズ・プロフットボール・リーグ(WPFL)のオーナーにメールで問い合わせた。

 リーグの方もあまり情報を持っていないようようで、オーナーから「だったら、フロリダのチームにしたらいい。チームのオーナーが弁護士だし、フロリダのデイトナビーチは安全な地域だ」という返信が来た。

 WPFLは2000年の初年度のみ、リーグ主催トライアウトと各チーム主催のトライアウトがあった。

 私が受けたのが、たまたまリーグ主催のトライアウトだったので、それに合格すると希望するどのチームにでも行けるシステムだった。オーナーの一言で、私は「デイトナビーチ・バラクーダス」に行くことにした。

 そして、チーム決定後は、チームオーナーと連絡を取り合うことになった。彼女は、ミネソタの弁護士で、引退後は、暖かい土地に住んで、フットボールチームのオーナーになることが夢だったという。

 女子プロリーグ創設のニュースを聞いてすぐに、オーナーになる権利を買ったとのことだった。

 アメリカには、オーナーになりたい人、選手になりたい人、コーチになりたい人、トレーナーになりたい人がわんさといる。残念なことに、「女子アメフトを見たい」という人だけが、なかなかいないのだ。

 最初は、このアメフトに心底惚れ込んだオーナーの下、全てがうまくいくような気がしていた。しかし、彼女はビザにトライしている様子はあるものの、作業が進んでいる様子がなく、同じような質問メールが何度も来る。

 らちがあかないので、英語のできる友人に電話してもらったところ、彼女が離婚専門弁護士であったという事実が判明する。そして彼女は「とりあえず、来てくれればアメリカで取るから」と言っていると説明された。

 誰に聞いても「日本で取らなくちゃ駄目だよ」と言うのだけど、日にちは迫ってしまい、ビザを取らないまま、アメリカに向かうことになった。

 不安のままの出発、アトランタで乗り換えて、ディズニーワールドで有名なフロリダ州オーランドへ向かう。

 意気揚々、無事オーランドに到着! しかし、ここでまたまた信じられない現実に遭遇することになる。

鈴木 弘子 すずき・ひろこ

名前 :鈴木 弘子 すずき・ひろこ

プロフィール:女子プロフットボール選手。日本の女子クラブチーム・レディコングでアメリカンフットボールを始め、2000年、米女子プロリーグのトライアウトに合格し、日本人初のプロ選手となる。2012年にはサンディエゴサージでチームを優勝に導いた。

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