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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

NFLはキラーコンテンツ 放送権のパッケージ化も大きな成功要因

2014.9.1 14:13
週末は全米の視聴者がNFL中継にくぎ付けになる=写真提供:NFL JAPAN
週末は全米の視聴者がNFL中継にくぎ付けになる=写真提供:NFL JAPAN

 NFLのレギュラーシーズン・テレビ中継は1987年以降四つの放送パッケージを基本としてテレビネットワークに販売されてきた。

 その四つとは日曜午後のAFCゲームとNFCゲーム、さらに日曜夜に開催されるサンデーナイトと、月曜夜のマンデーナイトだ。

 一方で注目していただきたいのは、アメリカの地上波はABC、CBS、Fox、NBCがいわゆる4大ネットワークを形成している点である。さらにケーブルチャンネルながら1億世帯近くが受信契約をしている、大手スポーツ専門局ESPNも存在している。

 第8回で紹介したように、NFLのテレビ中継は着実に多くの視聴者数が獲得できる各ネットワークとしてはなんとしても放送契約を勝ち取りたい、まさにキラーコンテンツとなっているのだ。

 それゆえ、契約更新時期の前になると各ネットワークがそれぞれの戦略に沿って駆け引きを行い、契約競争が起こるのである。

 四つのパッケージをめぐり、五つのネットワーク、チャンネルが争う形だ。それ故後述するような放送権料の高騰が起こり、NFLの高収益につながるのである。

 現在の契約状況だが、今年から2021年までの8年契約で、AFCをCBSが、NFCをFoxが、サンデーナイトをNBCが、マンデーナイトをESPNが放送する権利を持つ。

 ABCは1982年から2005年までマンデーナイトを放送していたが、以降は4大ネットワークの一つでありながらNFLを放送していない。

 ただABCとESPNは、ともにディズニーの傘下にあるグループ企業であり、グループとしてNFL中継を継続しているのである。

 ちなみにAFCとNFCのチームが対戦する、いわゆるインターカンファレンス・ゲームの中継をCBSとFoxのどちらが放送するかだが、ホームチームのカンファレンス放送権を持つ局と思われるかもしれない。

 しかし、実際は逆のアウェーチームの局となっている。こうすることにより、普段は放送しないスタジアムからの中継が行われることになり、視聴者であるファンへの露出が広がるのだ。

 一方、プレーオフに関してもレギュラーシーズン同様にAFCをCBSが、NFCをFoxが基本的に放送するが、1回戦であるワイルドカードのAFC、NFCの各1試合に関してはNBCが放送するようになっている。

 さらに後で詳しく紹介するが、スーパーボウルに関してはABC、CBS、Foxの三つのネットワークが毎年持ち回りで放送権を持つ。プレーオフ、スーパーボウルにおいては、やはり地上波が優位な立場にいるのだ。

 またオールスターゲームであるプロボウルは、独自の放送権販売がされており、2011年から13年まではNBCが放送し14、15年はESPNが放送する予定だ。

 以上のように放送権のパッケージ化もNFLの大きな成功要因となっているのである。(NFL JAPAN 渡辺 史敏)

渡辺 史敏 (わたなべ・ふみとし)のプロフィル

1964年生まれ。明治大卒。雑誌編集者を経て1995年に渡米。ニューヨークを拠点にNFLやサッカーなどスポーツ、ITの分野で取材・執筆活動を行う。2014年4月に帰国。フリーランス・ジャーナリスト活動を行う他、NFLの日本窓口、NFL ジャパン リエゾン オフィスのPRディレクターに就任。

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