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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.68

2015.1.16 6:43
ライスボウルで優勝し、インタビューに答える富士通のWR中村輝晃クラーク選手=1月3日、東京ドーム
ライスボウルで優勝し、インタビューに答える富士通のWR中村輝晃クラーク選手=1月3日、東京ドーム

 今シーズン、ずっと気になっていた人にライスボウルの試合後に話を聞くことができた。念願の日本一になった富士通のエースWR中村輝晃クラーク選手である。

 多くの記者に囲まれ、やっとロッカールームに戻ってきた彼は、繰り返しの質問にも真摯に答えてくれた。

 「僕の中では、今日のMVPは平本さん。キャメロン選手の加入で出番が減ったが、マイナスなことを一切言わず、努力していた。その結果がジャパンエックスボウル、ライスボウルで出た」。日大の1年先輩である、QB平本恵也選手をまずたたえた。

 中村選手は、大一番でレシーバーとしてだけでなく、キックオフの場面でも存在感を示した。志願してリターナーのポジションに入ったのだそうだ。

 「TDまで行き切りたいという思いでやった」。2度のビッグリターンは、エンドゾーンまでは届かなかったが、関学大に傾きかけた試合の流れを引き戻す十分な効果があった。

 大学時代は、けがもあってその才能を開花させることはできなかった。社会人になって4年目の今季、エースとしての自覚が飛躍的なパフォーマンスの向上につながった。

 「富士通に来てからはいいことばかり。ここからは自分との闘い」と話す彼の今後の目標は、国際試合で活躍することだという。

 端整な顔立ちに爽やかな語り口が魅力の26歳。今年予定されている世界選手権は開催が流動的だが、スター性あふれるワイドアウトは、日本代表のジャージーを着てフィールドを疾走する自らの姿を思い描いている。(編集長・宍戸博昭)

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