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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

ヒスパニック層のファン開拓に力を入れるNFL

2015.4.6 11:10
セインツを応援するヒスパニック系のファン(AP=共同)
セインツを応援するヒスパニック系のファン(AP=共同)

 NFLがアメリカ国内でさらなる人気の拡大と拡充を図るにあたって、近年力を入れているのがヒスパニック層への浸透だ。

 ヒスパニックとはスペイン語を第1言語とする人々の通称で、主にメキシコ系住民や中南米からの移民を意味する。

 2010年の国勢調査ではその人口は5000万人を超え、黒人を抜いてアメリカ最大のマイノリティーとなっている。

 アメリカにいてもスペイン語で日常生活を送っている人が多く、そのためスペイン語メディアも発達している。さらに母国での人気からアメリカンフットボールよりもサッカーに親しんでいる人も多い。

 そうした人々にもNFLのファンになってもらいたいというのは当然のことだといえよう。特に重要なテレビ中継についてだが、まず第2音声でスペイン語の実況と解説が行われるようになり、06年からはマンデーナイトフットボールの権利を持つESPNがスペイン語のサブチャンネルであるESPNデポルトで放送を開始した。

 12年からはアメリカの放送を管轄する連邦通信委員会(FCC)のガイドラインに沿って、全ての試合の中継が第2音声のスペイン語で放送している。

 さらに14年からはNFCの権利を持つFox、サンデーナイトフットボールの権利を持つNBCもそれぞれ傘下のスペイン語チャンネルでの放送を開始した。

 英語チャンネルの第2音声よりも元々スペイン語チャンネルの方がより多くのヒスパニック視聴者にリーチできるということであり、逆にそれだけヒスパニックでの人気獲得は重要だという認識の表れだといえよう。

 さらに、ヒスパニックを記念するキャンペーンがレギュラーシーズン中に開催されるようにもなった。各チームもヒスパニック層の開拓に乗り出している。特にヒスパニック系移民が多いフロリダ州マイアミを拠点とするドルフィンズなどは、アメリカンフットボールのルールや用具を解説し、疑似体験できる巡回イベントなどをモールなどで開催している。

 アメリカ国内でもまだまだ開拓の余地はあり、それに向けた努力が続けられているのだ。

 記事提供=「NFL Japan BIZ」

「NFL Japan BIZ」・Facebookページ

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渡辺 史敏 (わたなべ・ふみとし)のプロフィル

1964年生まれ。明治大卒。雑誌編集者を経て1995年に渡米。ニューヨークを拠点にNFLやサッカーなどスポーツ、ITの分野で取材・執筆活動を行う。2014年4月に帰国。フリーランス・ジャーナリスト活動を行う他、NFLの日本窓口、NFLジャパンリエゾンオフィスのPRディレクターに就任。

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