メニュー 閉じる メニュー
スポーツ

スポーツ

週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

心和む朝の味噌汁 干し柿作りの季節も到来

2016.11.22 11:52
心和む朝の味噌汁
心和む朝の味噌汁

 今朝の朝の気温は9度。最近の八ヶ岳にしては暖かいはずなのに、なかなか体が目覚めませんでした。

 「そろそろ疲れもたまってきたのかな」と思いながらストーブの前に座ってじっとしていましたが、我が家の朝定番の湯気のたつ味噌汁をみて、少し気持ちが和んできました。

 「飲んでみようかな」。ほんのり香る心地よい空気からそう思い、一口いただくと体にじんわり染みて、ようやく活動開始できました。

 いつも思うのですが、きちんとした味噌汁さえ飲んでいれば、食は間違った方向には進まないのではないかと。

 冬になったらその年の大豆で味噌を仕込み、それを一年間の楽しみにします。毎朝簡単にだしを取ってその時にある野菜を入れて味噌汁を仕立てます。

 慣れてしまえばなんてことはない料理だけれども、栄養的にはなかなか侮れません。体に消化吸収されやすいたんぱく質や炭水化物を含み、まだ起きていない胃にもやさしく。体温も上がるので体の緩やかなスイッチオンにはもってこいです。

 今朝の味噌汁は、あらためてそんなことをしみじみを感じる一杯でした。と同時に自然の恵みからいただく栄養素に深く感謝する機会でした。

 11月も半ば、八ヶ岳の畑は冬支度に追われています。霜や凍結の前に作物を一斉に収穫して、干したり漬物にしたり、貯蔵したり。畑(庭?)の柿も干し柿にします。

 今年は気温も順調に下がっているので、自然学校の干し柿の出来もそこそこです。私たちの干し柿づくりは、毎年の恒例行事となってきました。

 柿を分けてくださる農家さんに交渉して子どもたちと柿をとりにいきます。昔ながらの方法で、竹で作った道具を使って枝から柿をもいでつるし、オレンジのカーテンを毎日眺めながら過ごすのは大人の楽しみです。

 子どもの楽しみは、柿を収穫する時間。樹で完熟になっている柿はどんなに渋い柿でも甘いゼリー状で、まさに天然の柿ジュレ。それをガブリとひとくち。きっと忘れられない味になっているに違いありません。

 今朝の味噌汁といい、天然の柿ジュレといい、食べることを楽しみながら、栄養補給も整う生活がしたいと思います。

 柿(甘柿)100グラム中にはビタミンCが70ミリグラム、これからが旬の温州ミカン100グラムにはビタミンCが32ミリグラム含まれます(日本食品成分表2015より)。

 参考までに、日本人のビタミンCの一日推奨量(摂取する目安)は100ミリグラムといわれています。

 これを比較していただいても、ビタミン摂取=オレンジジュースや野菜だけではないことをご理解いただけるでしょうか。柿もビタミンCの供給源なのです。

 しかもアスリートはエネルギー消費量が多い分、それに比例してビタミン量も一般の方よりやや多めに摂取するよう心がけることをお薦めします。

 柿やミカンやリンゴ、季節の果物の楽しみを毎日の生活に少しでも取り入れていただければ幸いです。

 ただし、果物の過剰摂取や、ビタミン類の過剰摂取がコンディションに弊害を及ぼすものもあります。サプリメントなどで補充されている場合は、管理栄養士などにご相談ください。

大柴 由紀(おおしば・ゆき)プロフィル

 管理栄養士。奈良女子大学食物学科卒業後、大阪市立環境科学研究所附設栄養専門学校で栄養士免許取得。1998年財団法人キープ協会入社。レストラン勤務の傍ら、料理に自然の恵みを表現するため、八ヶ岳の自然を大切に循環型農業で米や野菜を育てる農家との交流を深める。2000年7月キープ自然学校開校。アメリカンフットボールと出会う。公益財団法人キープ協会勤務。学校法人新宿調理師専門学校講師、日本ウエルネス学会常任理事、山梨県栄養士会理事を務めている。

柿もぎの途中でガブリ
柿もぎの途中でガブリ

秋の柿もぎの風景
秋の柿もぎの風景

最新記事