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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

アラバマ大―ワシントン大、クレムソン大―オハイオ州立大 米大学選手権準決勝

2016.12.7 15:00 丹生 恭治 にぶ・きょうじ
フロリダ大守備陣の激しいタックルを受けるアラバマ大WRスチュワート(AP=共同)
フロリダ大守備陣の激しいタックルを受けるアラバマ大WRスチュワート(AP=共同)

 アラバマ大、無傷の15連勝成るか。2016年度の全米大学体育協会(NCAA)フットボール部門のボウル・サブディビジョン(FBS=旧1部A)の王者を決める全米大学選手権試合の出場校が発表された。

 顔ぶれは予想通り。選考委員会ランキング1位アラバマ大以下、2位クレムソン大、3位オハイオ州立大、4位ワシントン大が12月31日(土)と1月9日(月)にカレッジの王座を争う。

 準決勝の組み合わせは、南東リーグ(SEC)を制した今季13戦全勝のアラバマ大が、太平洋12大学(Pac12)チャンピオンのワシントン大(12勝1敗)と、ジョージア州アトランタのジョージアドームでのピーチボウルで対戦。12勝1敗同士の大西洋岸リーグ(ACC)王者のクレムソン大と、ビッグ10に君臨するオハイオ州立大は、アリゾナ州グレンデールでのフィエスタボウルで激突する。

 決勝はフロリダ州タンパのレイモンド・ジェームズ・スタジアムが舞台となる。

 アラバマ大がこの選手権大会の2試合に勝つと、NCAA初の公式戦での1シーズン15連勝の新記録となる。

 年末から年頭にかけてのビッグボウル出場校も同時に確定し、まず12月30日(金)にフロリダ州マイアミのオレンジボウルには、ランク11位、9勝3敗のフロリダ州立大(ACC)が、ビッグ10常勝のミシガン大を迎える。

 1月2日(月)はまず、テキサス州ダラスのコットンボウルに、13戦全勝の中部アメリカン連盟(MAC)1位でランキング15位のウェスタンミシガン大が全米の注目のうちに登場。ランク8位ビッグ10のウィスコンシン大(10勝3敗)と対戦する。

 ルイジアナ州ニューオーリンズのシュガーボウルでは、10勝2敗でビッグ12を制したランク7位の古豪オクラホマ大が、SECのランク14位オーバーン大(8勝4敗)と対決。カリフォルニア州パサディナのローズボウルは、ビッグ10優勝でランク5位のペンシルベニア州立大(11勝2敗)が、ランク9位のPac12南加大(9勝3敗)と顔を合わせる。

 今季はご承知の通り1月1日が日曜日なので、大学という教育機関としてはこの日を予定から外すのは常識。無論例外もあるが、こうしたビッグゲームの予定発表の場ではありえない。

 さて時間的な並びからいくとボウルゲームの紹介だが、その前に今季の各リーグの1位決定戦を簡単にまとめておく。

 12月2日(金)はPac12で北地区の4位ワシントン大が南地区の8位コロラド大に41―10と快勝した。コロラド大は10勝3敗に終わった。

 中部アメリカン連盟の1位決定戦は西地区代表の17位ウェスタンミシガン大の登場でにわかに興味を集めた。ウェスタンミシガン大はQBザック・ターレルのリードで優位に試合を進めたが、東地区のオハイオ大は第3Qから反撃に転じ、終了直前には6点差まで追い上げたが及ばず、ウェスタンミシガン大が29―23で逃げ切った。

 翌3日(土)は1位アラバマ大が順調に得点を重ね、54―16と15位フロリダ大を退けてSECを制した。

 しかしこの日は接戦も多く、ACCは3位クレムソン大が前半を21―14とリードしたものの、後半は23位バージニア工科大に食い下がられて、互いに3TDずつを奪い合う激戦。クレムソン大が42―35で辛くも1敗(12勝)を守った。バージニア工科大は9勝4敗。

 ビッグ10はオハイオ州立大とミシガン大の2強がいずれも肝心なところで「星」を落とし、西地区の6位ウィスコンシン大と東地区の7位ペンシルベニア州立大の対戦。前半を28―14とリードしたウィスコンシン大を、ペンシルベニア州立大が追い上げる展開。後半の堅守がものを言ってペンシルベニア州立大が38―31で11勝2敗で栄冠を手にした。ウィスコンシン大は10勝3敗。

 ビッグ12は地区制ではないため、レギュラーシーズンの試合だが、偶然リーグ戦全勝同士の対戦となって盛り上がった。

 結果は9位のオクラホマ大が第3Qから地力を発揮して38―20、10勝2敗で1位となった。オクラホマ州立大は前半激しく競り合ったが、後半力尽き9勝3敗にとどまった。

 好成績を重ねてきた16位のウェストバージニア大はベイラー大と競り合い、24―21で10勝2敗。

 このほかアメリカン体育連盟(AAC)では西地区の19位海軍士官学校が、東地区のテンプル大に10―34と完敗した。ランク外に消えるとみられていたが、25位に踏みとどまり、10日のFBSレギュラーシーズン最終戦、陸海両士官学校の試合に臨む。

 山岳西部連盟(MWC)はサンディエゴ州立大がワイオミング大を27―24で退けた。シーズン通算成績は10勝3敗。ワイオミング大は8勝5敗だった。

 なお40に近いボウルゲームは次回、陸海両士官学校の成績とともにお伝えする。

丹生 恭治 にぶ・きょうじ

名前 :丹生 恭治 にぶ・きょうじ

プロフィール:1934年生まれ。関西学院大学卒業後、東京新聞社で運動記者としてスタートし、1962年に共同通信社へ移籍。著書に、中学時代から関学で親しんだアメリカンフットボール生活を描いた「いざいざいざ」がある。甲子園ボウルには高校時代と合わせて6度優勝。

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