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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

【編集後記】Vol.196

2017.8.4 12:00
関西学生リーグのライバル関学大との試合でパワーを見せつける京大時代の屋敷利紀さん(71番)=撮影:山岡丈士
関西学生リーグのライバル関学大との試合でパワーを見せつける京大時代の屋敷利紀さん(71番)=撮影:山岡丈士

 3年ぶりに再会した彼は、大学のアメリカンフットボール部のセンターをしていた頃に比べるとかなり痩せたが、貫禄は増していた。

 屋敷利紀さん。ちょうど30年前の1987年シーズンに、京都大学の主将としてチームを2年連続日本一に導いた人だ。

 大学を卒業後、日本銀行に就職した屋敷さんは現在、金融庁の参事官という要職にある。日銀の岡山支店長から東京へ異動になり、「一杯どうですか」と声を掛けてくれた。

 87年の甲子園ボウルのテレビ中継で解説を担当したのがきっかけで、お付き合いが続いている。

 「あれから30年ですか。月日がたつのは早いですね」。記憶をたどりながら、青春時代の日々に思いを巡らす。

 普段はあまり飲まないお酒にも後押しされて、農学部グラウンドでの出来事を懐かしそうに話してくれた。

 「京大には歴史学者になりたくて入ったので、スポーツをする気はさらさらなかった」

 入学時の話に始まり、一度も褒められたことがなかったという当時の水野彌一監督とのエピソードは、何度聞いても飽きない。

 5回生コーチ時代を含めた大学生活は、社会に出て大いに役立っているそうだ。世間に大きな衝撃を与えた国内の金融危機の際には、常にその中心で解決に向けて奮闘してきた。

 「一つのことを一万回。そうすると、目の前がパッと開けてくる瞬間がある」。恩師の教えは、今も心の支えだという。

 「京大のようなチームが勝つのは難しい時代なのかもしれないけれど、後輩たちにはぜひ頑張ってほしいですね」

 あれから30年。〝屋敷主将〟の「ギャングスターズ」への熱い思いは変わっていない。(編集長・宍戸博昭)

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