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週刊TURNOVER

共同通信社が運営するアメリカンフットボール専門のウェブマガジン。国内外のフットボールを紹介するベテラン記者のコラムや、国内注目試合の見どころやリポートなどを毎週掲載する。監修は共同通信記者で、NFLの解説者でもある宍戸博昭。

今季のスーパーボウルは極寒のミネソタ開催 現地ミネアポリスを紹介

2017.9.5 14:22 小池絵未 こいけ・えみ
来年2月にスーパーボウルが開催される、バイキングズの本拠地の前で記念撮影する小池絵未さん=写真提供・小池絵未さん
来年2月にスーパーボウルが開催される、バイキングズの本拠地の前で記念撮影する小池絵未さん=写真提供・小池絵未さん

 いよいよ今週NFLが開幕します。皆さん、今シーズンのスーパーボウルがどこで開催されるかご存知でしょうか。

 第52回スーパーボウルは、ミネソタ州ミネアポリスにあるバイキングズのホームスタジアムのUSバンクスタジアムで、来年の2月4日に開催されます。

 ミネソタでスーパーボウルが開催されるのは2回目で、前回は1992年の第26回大会でした。

 レッドスキンズ対ビルズの試合で、レッドスキンズがトロフィーを勝ち取った試合です。

 26年ぶりにミネソタでスーパーボウルが開催されるのですが、ミネソタはカナダに接するとても寒い州です。寒いエリアでのスーパーボウル開催は、2014年のニューヨーク以来です。

 ミネソタの1月の平均気温は氷点下11.5度で、過去の最低気温は1996年2月2日の氷点下51度でした。

 USバンクスタジアムは室内ですが、スーパーボウルのイベントや催し物はスタジアムの周りや街の中心部なので、ファンにとってはホットチョコレートが手放せない、凍えるスーパーボウルになること間違いなしです。

 USバンクスタジアムは去年オープンしたばかりのピカピカのスタジアムで、外観はまるでバイキングの船のようなんです。

 私は、去年実際にスタジアムツアーに参加したのですが、北欧のスカンジナビア系文化を象徴するスタジアムになっているので、いたるところに北欧の武器やバイキングを象徴するものが飾られていました。

 「試合前にバイキングの船がきたぞ!」という意味で吹く有名な巨大ホーンもありました。このホーンを吹くのは、とても名誉があることで歴代の選手やミネソタの街に貢献した方達が担当します。

 このスタジアムの中で「Skol Vikings!」というフレーズをたくさん見かけました。みなさんこの意味分かりますか?

 バイキングズのチアリーダーを務める吉田奈央さんに聞いてみると「Go Vikings!」と同じ使い方です。

 「Skol」はいろいろな意味で使われ、あいさつの「Hi!」 や激励、乾杯の「Cheers!」 としても使われています。

 昔のバイキングが、敵の大将のスカル(頭蓋骨)で乾杯したことから「Skull」が「Skol」になったという話もあるそうです。

  屋内スタジアムなのに、外でアメフトを見ているように設計されたので、一歩足を踏み入れると蒸し暑くて汗が出てきます。

 このスタジアムの特徴は、屋根のデザインがアシンメトリー(左右非対称)の変わった形をしているんです。

 これは雪が屋根から落ちやすくするためで、ミネソタの天候に合わせて造られたんです。

 屋外でアメフトを観戦している雰囲気づくりのために、屋根は透明のパネルでできていて、日が差してきます。

 私が一番屋外にいる感じがしたのが、フィールドレベルにある「デルタクラブ席」でした。

 観客が実際に芝の上で試合を観戦できるエリアなのですが、屋根を見なかったら本当に外のフットボール場にいる感覚でした。

 このスタジアムを設計したのは、ダラス・カウボーイズのAT&Tスタジアムとインディアナポリス・コルツのルーカスオイルスタジアムを設計した会社なんです。

 ですから、巨大スクリーンの迫力も十分です。

 バイキングズのチームカラー、紫にちなんだクラブレベルの席には、ミネアポリス出身で昨年亡くなったミュージシャン、プリンスの「パープルレイン」の写真も沢山飾られていたり、ソファーでくつろぎながら試合を見られる席もありました。

 ミネソタはパッカーズの本拠地グリーンベイにも車で約4時間で行けるんです。バイキングズ対パッカーズの試合は街で一番盛り上がります。

 この街にはアメリカで一番の巨大ショッピングモール「モール・オブ・アメリカ」があります。

 このモールには室内遊園地もあるので、スーパーボウルの試合のチケットがなくてもスーパーボウルの雰囲気を味わいに日本から行っても楽しめるかもしれません。

 毎年、どのチームがスーパーボウルに行くのかワクワクしますね。

 ここ数年では、シーホークスのQBラッセル・ウィルソンのパスが、ペイトリオッツにゴール前でインターセプトされた年や、ブロンコスのQBペイトン・マニングが引退した年。さらに、QBトム・ブレイディ率いるペイトリオッツの大逆転劇など、人の心を動かすドラマに溢れているのがスーパーボウルです。

 ミネソタでのハーフタイムショーは、前回のレディー・ガガ以上に盛り上がるのかも気になっています。

 そして、来年の2月に凍えるミネソタで勝つのは、寒さに慣れているチームのような気もしますが、ミネソタの寒さも感じないくらい猛烈に熱いスーパーボウルになることでしょう。

 開幕の翌週に、第二の故郷アメリカへ渡ります。次回以降は、現地からホットな情報をお届けします。皆さんお楽しみに!

バイキングズ選手のロッカールーム=写真提供・小池絵未さん
バイキングズ選手のロッカールーム=写真提供・小池絵未さん

豪華な作りの特別席から見下ろすフィールドは絶景=写真提供・小池絵未さん
豪華な作りの特別席から見下ろすフィールドは絶景=写真提供・小池絵未さん

採光のため屋根は透明になっている=写真提供・小池絵未さん
採光のため屋根は透明になっている=写真提供・小池絵未さん
小池絵未 こいけ・えみ

名前 :小池絵未 こいけ・えみ

プロフィール:元NFLニューヨーク・ジェッツのチアリーダー。現在はスポーツ番組のリポーターとして活動している。NFL、NBA、NHLの米国プロスポーツリーグでチアリーダーに選出されたのは、日本人では初めて。ニューヨーク在住で、日本テレビの「NFL倶楽部」の現地リポーターを務めている。スポーツリポーター として、NFLだけでなくNBA、MLBの取材にも携わっている。日本では、外務省国際機関センターのアンバサダーとしても活動中。東京都出身。

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