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特 集

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企業の社会的責任(CSR)とはなんだろうか?

 さまざまな企業がCSRの意味を考え、その責任を果たそうと各地で取り組んでいる。本業を通じた社会貢献のほかに「メセナ」と呼ばれる芸術文化支援や環境保全など、企業の社会貢献活動は、時代とともにさまざまに形を変えてきた。

 

「いい町、いい社会の実現」

1981年8月 第1回トヨタコミュニティコンサート(茨城交響楽団)
1981年8月 第1回トヨタコミュニティコンサート(茨城交響楽団)

 トヨタ自動車が本業以外でのメセナ(芸術文化支援)活動を始めて実に30年以上もの歳月がたつ。トヨタと全国のトヨタ販売会社グループが、日本アマチュアオーケストラ連盟と連携して、全国各地で展開するコンサートが「トヨタコミュニティコンサート」である。地域の販売店が、自分の街の楽団を応援し、「音楽」を通じて地域の文化振興に取り組む活動だ。

 1981年から始まったこのコンサートは、音楽に気軽に触れる機会を各地で提供してきた。これまでに全国45都道府県で通算1500回以上の公演を行い、のべ121万人を超える来場者を迎えた。2015年度も25都道府県で45公演を予定している。

児童館での訪問コンサート(豊橋ユースオーケストラ)
児童館での訪問コンサート(豊橋ユースオーケストラ)

プロにアマチュアが〝挑戦〟

 コンサートには「チャレンジ公演型コンサート」「移動・訪問型コンサート」「招待型コンサート」の3つのタイプがある。

 「チャレンジ公演型」は、プロのアーティストとの共演などアマチュアオーケストラにとってまさに〝挑戦〟となるコンサート。今年度は、福島県と山形県の2都市で開催される。このうち11月8日(日)に開催される郡山公演では、東日本大震災からの地元の復興を音楽で伝えようと、福島県出身の小林研一郎さんの指揮のもと、県内4つの市民オーケストラの有志と高校生を中心とした市民合唱団がマーラーの交響曲「復活」に挑む。

 「移動・訪問型」は、日ごろ生の演奏を聴く機会が少ない地域の人々にフルオーケストラの演奏を届ける。プロのオーケストラがなかなか行くことができない離島や福祉施設、町や村の学校を訪問。アマチュアオーケストラだからこそできる、敷居の低いコンサートである。

 「招待型」は、生演奏を聴く機会が少ない青少年や高齢者、体に障がいがある人を招待するもので、今年度も34公演を予定している。

 

三位一体となったメセナ活動

〝ヴァイオリン講師の白井篤氏(NHK交響楽団)はトヨタ青少年オーケストラキャンプ第4期の卒業生
〝ヴァイオリン講師の白井篤氏(NHK交響楽団)はトヨタ青少年オーケストラキャンプ第4期の卒業生

 「トヨタコミュニティコンサート」が始まった4年後の1985年には、音楽を通して将来を担う青少年を育成する「トヨタ青少年オーケストラキャンプ」がスタート。翌86年にはオーケストラ活動には欠かせない「楽譜」のレンタルを行う「トヨタミュージックライブラリー」を開設。

 「これら音楽を通した3つの活動はともに30年以上にわたる年月を重ね、アマチュアオーケストラの活動基盤を支え、彼らは今では地域に欠かせない文化の担い手へと成長しています。オーケストラキャンプ創設時に10代だった青少年も今では40代となり、各地域のオーケストラの中核となり活躍する人、プロの音楽家になる人と、それぞれの道で後進の指導に当たっています。また、2011年の東日本大震災の直後には、トヨタからの呼び掛けにいち早く賛同して、日本各地から多くのアマチュアオーケストラのメンバーが楽器を担いで被災地の応援に駆けつけてくれました」とトヨタ自動車社会貢献推進部の山岡由佳メセナグループ長は話す。

 年輪を重ねるように着実に続けてきたこれらの活動はしっかりと地域に根付き、トヨタとともに「いい町、いい社会の実現」を目指し、これからも続いていく。

 

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