<効率化・改善 グッドプラクティス> 業務の属人化を改善

共栄

共栄(千葉県流山市)

  • 【事業内容】建材卸売業
  • 【設立年】1983年
  • 【代表者】室橋隆社長
  • 【従業員数】55人
  • 【担当専門家】社会保険労務士・三浦美佐子氏

室橋隆社長

共栄は長時間労働の是正を目的に、六つの営業所全てで社内外の書類を共有できるクラウドシステム導入を決めた。

これまでは各営業所から本社へ送られる労務関係書類や報告書の到着時期にずれがあったり、書類の質にばらつきがあったりした。このため書類提出の早い営業所の送付タイミングや完成度の高い書類の質などを他の営業所が参考にできるようクラウドを導入する。

さらに対策の一つとして、休日出勤を減らすために、休日出勤を認める場合の明確なルールを就業規則に定めた。また年次有給休暇取得を促すために「有給休暇年間計画表」を作成し、全従業員が安心して年次有給休暇を取得できる仕組みを整えた。

営業所で行われている朝礼

こうした対策を検討したのは、特定の従業員に業務が集中する実態の改善や、複数の従業員で分担するために必要な業務の標準(マニュアル)化の必要性といった課題を感じていたからだという。社会保険労務士の三浦美佐子氏は業務の「見える化」や業務の属人化を改善する仕組みを提案した。

監査役の長谷川麻実氏は「今回の改革で休みが取りやすくなったとの声もあり、一定の成果はあった。働き方改革は始まったばかり。それぞれの営業所に沿った改革を進めたい」と話す。

三浦美佐子氏

担当専門家・社会保険労務士、三浦美佐子氏の話

労働時間が長いことを是とする旧態依然の空気があり、これを打破する必要があった。重要なのは、営業力のある一部の社員に猛烈に頑張ってもらうのではなく、配送スタッフ、事務スタッフを含め全員で生産性を高めていくこと。そのために従業員全員で業務について情報交換をし、悩みを共有し業務を標準化して、マニュアルの整備をすることが初めの一歩になると考えた。今後は、就業規則の整備などについても支援を続けていく。