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<同一労働同一賃金部門 グッドプラクティス>納得感の得られる制度を

戸田屋

戸田屋(長野県飯田市)

  • 【事業内容】菓子原料卸、菓子製造・販売業
  • 【設立年】1628年
  • 【代表者】外松健太郎社長
  • 【従業員数】82人
  • 【担当専門家】社会保険労務士・鯉沼千里氏

外松健太郎社長

戸田屋(長野県飯田市)は、江戸時代の寛永5(1628)年創業の老舗で、和菓子製造、販売を手掛ける。南アルプスの麓で、地域ブランドである市田柿や、栗、ユズなどを自社農園、地元契約農園で栽培し、菓子原料として全国販売する。

従業員数は82人。正社員、準社員、パート、嘱託社員などさまざまな雇用形態で事業を進める。

外松健太郎社長は「昨年から、物流費のコスト増などが発生した。一方で、人手不足という事態にもなり、会社を発展させるためには、従業員一人一人に納得感ある制度をつくらなければいけないと思った」という。

自らが作業現場を歩き、従業員からの意見に耳を傾け、改善点を積極的に探った。

戸田屋の社内の様子=11月

「同一労働同一賃金」の制度適用を来春に控え、多様な雇用形態を持つ同社としては、検証作業の中でそれぞれの勤務形態ごとに、就業規則上に存在する手当をすべて列挙するなど、一つ一つ整理した。

手当の目的、その意義などをあらためて確認し、法令に抵触しない「不合理ではない待遇差」になるよう、賞与支給の査定方法、退職金制度などを整理した。取り組むに当たっては、長野働き方改革推進支援センターの専門家からアドバイスを受けた。

外松社長は「一人一人の働き方について、その仕事の中身をできる限り明確化した。職務内容を“見える化”することで、従業員の納得感がより高まった」と指摘する。

鯉沼千里氏

担当専門家・社会保険労務士、鯉沼千里氏の話

各雇用形態の労働条件の整備を行い、雇用契約書と就業規則の矛盾を見つけることができた。すべての手当の趣旨と雇用形態ごとの手当の有無を整理し、社員の方に処遇の違いの根拠を問われた際、説明ができるような体制を整えた。企業側としてはこれまで各手当の趣旨を把握する機会がなかったため、各手当の機能性を再認識し、各雇用形態の役割の明確化を実現できることとなった。既存の制度が機能的に運用されるよう、これからも相談を受けることや助言によってお手伝いをしていきたい。