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<同一労働同一賃金部門 グッドプラクティス>風通しの良い職場に

岩手自動車学校

岩手自動車学校(盛岡市)

  • 【事業内容】自動車教習サービス業
  • 【設立年】1964年
  • 【代表者】菊池信太郎社長
  • 【従業員数】11人
  • 【担当専門家】社会保険労務士・高橋義昭氏

菊池信太郎社長

地方にとって車は足代わりだ。運転免許を取得する人にとって、自動車教習所は欠かせないが、指導員の人員不足など教習所側に慢性的な課題を抱えるところも多い。

岩手自動車学校(盛岡市)も、従業員11人のうち、60歳定年を過ぎた再雇用者が5人と貴重な働き手になっている。

「同一労働同一賃金」が叫ばれる中、職務内容が定年前の従業員とほとんど同じであるにもかかわらず、再雇用の従業員には賞与が支給されていなかった。長時間労働も慢性化していた。

菊池信太郎社長は、個人面談や社内懇親会で従業員と話す中、待遇改善の必要性を痛感した。

岩手働き方改革推進支援センターに依頼し、社会保険労務士の高橋義昭氏のアドバイスを受け、改革に乗り出す。

教習車の前で打ち合わせをする教習指導員

職務分析、職務評価を通じ、定年前後の待遇差について再検討。勤務時間の見直しなどで賞与の原資を確保した。社長自らの報酬減額も検討、コロナ禍で時間ができた学生の入校増も追い風になった。

労働時間については、年間営業日数を280日から264日に減らし、休日を取りやすくしたほか、手作業だった学科試験の採点を、自動でマークシートを読み取ることができる機器を導入するなどの設備投資も断行。従業員の負担軽減を実現させた。

菊池社長は「定年後再雇用者への賞与支給ができた上、従業員とのコミュニケーションが活発化し、風通しの良い職場になった」と語った。

高橋義昭氏

担当専門家・社会保険労務士、高橋義昭氏の話

定年前と定年後の待遇差は、従業員から説明を求められた時、安心して働いてもらうためにも、根拠となる規定を整備しておくことが重要。従業員の同意が前提であるが、代替案も考え、家族手当などの各種手当を時代の流れに合うように見直すことで、原資の確保を図れることがある。定年後にも安心して働ける職場づくりや従業員のモチベーションアップは人材確保の面からも有効だ。