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子どもたちに「前を向いて」と呼び掛け マクドナルドトーナメントで応援動画 提供:公益財団法人 全日本軟式野球連盟

 〝小学生の甲子園〟とも呼ばれ全国の野球少年が目指す高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため中止された。1981年に始まり40回目を迎える伝統の大会。中止は初めてで、出場を目指し練習に取り組んでいた子どもたちの落胆は容易に想像できる。そんな子どもたちに向け、多くのプロ野球選手が励ましの言葉を送り、人気ボーカルグループのベリーグッドマンが応援歌を提供し「前を向いて」と呼び掛ける応援動画が制作され公開されている。

努力は無駄にならない

努力は無駄にならない

全日本軟式野球連盟・小林三郎専務理事

 長い時間を掛け大会を充実させ、同時に幾多の名勝負が展開されてきた結果、マクドナルド・トーナメントは学童にとって憧れの存在になった。全国大会出場チームが手にできる右袖の「出場記念ワッペン」は、子どもたちの努力と結束の証しであり誇りでもある。第38回大会・第39回大会で2連覇中の、多賀少年野球クラブ(滋賀県)の辻正人監督は「本大会の勝ち負けは二の次で、子どもたちは全国大会で入場行進したいと頑張っている」と、日々の大きな目標であること明かしている。

 主催する全日本軟式野球連盟の小林三郎専務理事は「中止はショックだったろう。その気持ちは痛いほど分かる。少しでも前を向いてもらうためのきっかけになってほしい。子どもたちの目標であり憧れでもあるプロ野球選手に、メッセージを発信してもらえれば」と制作の理由を説明した。

 子どもたちの気持ちが分かるだけに、この大会に出場経験のある楽天の則本昂大投手は「皆さんの努力は無駄にはならない。次の目標に向けて頑張ってください」と励まし、オリックスの山本由伸投手は「野球が楽しいという気持ちを忘れずにいてほしい」と思いやった。中日の笠原祥太郎投手は「今できることを精いっぱい頑張って」と声を掛けた。ほかにも阪神の高山俊外野手、日本ハムの有原航平投手、DeNAの佐野恵太内野手、社会人野球、茨城ゴールデンゴールズの片岡安祐美監督らがアドバイスを送っている。

心に響くベリーグッドマン

  • ベリーグッドマン Rover
  • ベリーグッドマン HiDEX
  • ベリーグッドマン MOCA

 そして、動画の中で流れる男性3人組ベリーグッドマンのリズミカルながら力強さに満ちた「Dreamer」のメロディーと歌詞が、沈みがちな気持ちを奮い立たせる。この歌は、8月に開催された2020年甲子園高校野球交流試合を中継した朝日放送のテーマソングだったが、球児を励ます内容が共通することなどからマクドナルド・トーナメントの応援動画にも採用された。MOCAさん、HiDEXさん、Roverさんのメンバー3人が子どもたちと交流する姿が動画に収められている。高校時代、強豪の延岡学園(宮崎)で硬式野球部に所属していたMOCAさんが代表して「僕も少年野球をやっていたので、この大会のことは知っていた。活躍の場を失うつらさは計り知れないが、ここまで頑張ってきた過程というか経験は最高の宝になると思う。それを抱きしめて次のステップに生かしてほしい」とエールを送る。

 ベリーグッドマンの歌は物事に対し前向きで、励ます内容のため前田健太投手(ツインズ)岩田稔投手(阪神)など、多くのプロ野球選手が登場曲に選んでいる。MOCAさんは「自分たちは勝ちよりも負けが多かったチーム。次は絶対勝つ、そういう思いで挑戦してきた。その思いがプロ野球選手にも共感してもらえるならうれしい」と分析する。

大会公式ソングを制作

大会公式ソングを制作

 日本マクドナルドでは今回の中止を受け、子どもたちを励ます意味を込め、大会の公式テーマソングを制作する。スポーツを頑張ってきた全国の人たちからメッセージやエピソードを9月末まで応募専用サイト(http://w.mdj.jp/1a13ou)で募集し、ベリーグッドマンがそれらを下敷きに歌をつくる。発表は10月以降になる予定だ。MOCAさんは自分の野球人生を振り返りながら「高校3年の時、チームは春夏とも甲子園に出場したが、自分はスタンドで応援した。僕の人間形成は野球、野球にかかわる仲間、指導者、先輩方によってなされたと思う。野球の魅力はチームプレー。一つのボールをみんなで追いかける、ここにドラマが詰まっている」。野球の魅力も楽しさも悲しさもつらさも知ったグループが、野球の歌をつくる。ハートフルな曲になりそうな予感がする。