りゅうぐう誕生は彗星付近 試料分析で判明、北海道大

記者会見する北海道大の圦本尚義教授(右)と川崎教行准教授=16日午後、札幌市
記者会見する北海道大の圦本尚義教授(右)と川崎教行准教授=16日午後、札幌市
2022年12月17日
共同通信共同通信

 北海道大などの研究チームは16日、記者会見を開き、探査機はやぶさ2が持ち帰った小惑星りゅうぐうの試料を組成分析した結果、りゅうぐうは彗星近くで誕生した可能性が高いことが分かったと発表した。試料に含まれる鉱物の比率が、米航空宇宙局(NASA)の探査機「スターダスト」が試料を採取したビルト2彗星と似ており、近い領域で形成されたという。

 北海道大の圦本尚義教授(宇宙化学)らは、りゅうぐうの試料から多数の鉱物を発見し、起源の異なる二つの鉱物に分類。ビルト2彗星の試料と比較し、りゅうぐうとこの彗星の試料に含まれる二つの鉱物の比率が非常に似ていることが判明した。

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