除染土再利用で住民説明会 環境省、埼玉県所沢市で

2022年12月16日

環境省は16日、東京電力福島第1原発事故に伴う福島県内の除染で取り除いた土を同省の環境調査研修所(埼玉県所沢市)で再利用する実証試験について、周辺住民に対する説明会を同所内で開いた。福島県外での試験は初めてで、住民からは懸念の声が上がっており、難航も予想される。
説明会には約50人が参加したが、非公開。環境省によると、放射性物質に対する不安や風評被害を懸念する意見が出た。賛成意見はなかった。研修所前では説明会に抗議する人の姿も見られた。
実証試験では、除染土の中間貯蔵施設(福島県大熊町、双葉町)から、放射性物質の濃度が比較的低い土を運び込む。