「塩基編集」初治療を報告 英、白血病患者に細胞投与

塩基編集技術で遺伝子改変した血液細胞の投与を受ける白血病患者(左)=5月、ロンドン(グレート・オーモンド・ストリート小児病院提供・共同)
塩基編集技術で遺伝子改変した血液細胞の投与を受ける白血病患者(左)=5月、ロンドン(グレート・オーモンド・ストリート小児病院提供・共同)
2022年12月11日
共同通信共同通信

 【ワシントン共同】血液がんの一種である白血病の患者に「塩基編集」という新技術を使って遺伝子改変した血液細胞を投与する、初めての治療を臨床試験として実施したと、英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのチームが10日、米血液学会で発表した。手術から約半年がたち、患者は自宅で回復を図っている。

 患者は13歳の少女で、「T細胞急性リンパ性白血病」を昨年発症した。

 チームは、体内の異物を攻撃するT細胞を健康な人から提供してもらい、塩基編集の技術で、効率的にがん細胞を殺すよう遺伝子を改変。これを投与したところ、がんが抑えられた状態になったため、再び骨髄移植した。

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